◆*24*◆Naoki ページ24
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和「………いない、感じ？」
◇「うん、…清楚系？必死だったからあんまり見てないけど…店の前で誰かを待ってるっぽかったよ？」
"危ないよねぇー、こんなとこで"
って
他人事のように笑う女。
まぁ、他人事なんだけど…
自分が助かればそれでいいのかよって
そこにも腹が立った。
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そしてそれより、俺が一番気になったのは
その後に絡まれた女の人…。
こういう店に似合わない感じで
清楚系・・・
そして、
"店の前で誰かを待ってた"…？
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さっき彼女を見送った時
別れ際に聞かれたことがあって…。
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"ここって何時までですか？"
もしあれが、閉店まで誰かを待つつもりで聞いたんだとすれば…
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ナオキ「…なぁ、それって…
◇「…和也？」
◇「え、ちょっと、どこ行くの？」
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エプロンをカウンターの上に放り投げたら
見たことないくらい険しい顔で
店の入り口の方に走っていく
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乱暴に開けられたドアが
凄い勢いで閉まって
俺はただ茫然とその様子を眺めてた。
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◇「…何あれ……」
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普段あんなに気性を荒立てたり
感情を表に出そうとしたりしないアイツが
あんなになって走っていったのが
俺には信じられなくて…
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でもその原因は、１つしかない。
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最初に彼女を見たときの躊躇った表情も
彼女をイメージしたカクテルを作ったのはアイツだ、って言ったときの
驚きや動揺の中で揺れていた嬉しそうな瞳も
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彼女とアイツの間にある何か、を
感じ取ってしまった心が
ざわざわと動き出す。
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その"何か"を俺が知る未来はきっと遠くはなくて…
そしてその全てを知ったとき
俺は何を思うんだろう。
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だけど今の俺には
無残に投げ捨てられたエプロンを
ボーッと見つめることしかできなくて…
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和也とAさん。
絶対に交わることのないように見える二人が
隣に並んでることすら
想像できないでいた。
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ラッキー嵐ドラマ&映画
よいこの味方〜新米保育士物語〜
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