◇*3*◇Nanami ページ3
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大学に入ってすぐの頃
すでにあか抜けてた彼女は早々と男どもの視線の先にいた
一度、しつこく言い寄られてる彼女に出くわした時に追い払ってあげたら
それからよく慕ってくれるようになって
今みたいな関係になるまでそう時間はかからなかった
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最初の印象は
『守ってあげたくなるコ』
可愛くて、性格も良くて
頭がいいのにたまにどっか抜けてて
それでいて…
いつも幸せそうに笑ってる…
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そしてそれは
今Aの隣にいる彼にいっぱいいっぱい愛されてるからだって
初めて仲良さげに笑う二人を見た時
…そう感じた
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ナナミ「…二人って…付き合ってるのよね？」
「…ぇ？」
何気なくそう聞いた私を
二人して目を真ん丸にして見るから
飲んでたミルクティーを吹き出しそうになる
ナナミ「…っ、ｹﾎ…」
「…わっ、ちょっ…ナナミちゃん大丈夫？」
ナナミ「えっ…まさか…付き合って、ないの？」
あんなに
見てるこっちが照れくさくなるくらい愛しさが詰まった目で見つめられて
そんな彼を映すAの目も
他の男と話すときとはどこか違ってて
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「…大ちゃん先輩は…高校の時からお世話になってる先輩だよ？」
…それなのに
ナナミ「…うそ…」
「ほんと！」
ナナミ「……大野さん、マジですか？」
智「…んふ、マジです 笑」
ナナミ「…」
.
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こんなにお似合いで
こんなにお互いのこと想い合ってるｶｯﾌﾟﾙ他にいないって
勝手に思ってた
だって
二人があまりにも幸せそうに笑うから…
二人にしか分からない空気が
私から見てもすごく心地好いものだと思えるから…
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だけど…
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ナナミ「……なんで…付き合わないの？」
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腐るほど男に言い寄られてもAが今までずっと断り続けてるのは
"大野さん"っていう彼がいるからだと思ってた
「…」
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でも
そうじゃないならなんで…
なんで
そんな見たことないような顔をしてるの？
いつものお花みたいな笑顔がｼｭﾙｼｭﾙと萎んでいく
ねぇA…
あなたのその目には誰が映ってるの？
皆が行きたくてたまらないあなたの隣に
あなたは今
誰を思い浮かべてる？
ラッキー嵐ドラマ&映画
よいこの味方〜新米保育士物語〜
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