天変。 ページ3
『ぶっ壊せぇぇぇえ"え"え"え"え"ぇ！！！！！！』
No Name の新曲。
彼女の曲風をまるで壊すかのような、叫びと、ドロドロと絡みつくような言葉に、全てを否定するような、まるで心の叫びを表してる新曲であった。
さすがに、この曲は好き嫌い分かれた。
《 あんまり、No Name らしくない。》
《え、めっちゃ好き。雰囲気違うのもいい！》
差がすごい。
曲をあげたA自身も少しばかり驚いた。ギャップを狙って曲を作ったはいいものの、大半には好まれはないだろう、と少し思っていたのだ。
このキツい時代ならなんでもありなのか...？
そんな事を考えながら、カタカタとパソコン作業を進めていた。
《No Name サイト》
公式ページの作成のために。
＿＿＿＿＿＿＿＿
「.......ぅわ、すごいなぁ」
「今までとまるで雰囲気が違うな。路線変更か？」
「.....まるで猛獣みたいだね。好き嫌い分かれるだろうね。その曲」
雑誌から目もくれず淡々とコメントをする天。
コメントするだけいいほうだ。
何も無い時は本当に何も無い。大抵、天が何もコメントしなかったグループはすぐ消える。さすがの観察眼だがさすがに怖い。
「そういえば、ミュージックフェスタの出演者決まったよね？」
「あぁ。多分CM今やって、....は？」
「どうしだ楽？」
出演者一覧にはインディーズの後の欄に No Name と記されていた。
顔出しOKになったのか...？
いや、そんなわけ。だとしたらライブだって顔出しするだろう。もし仮に、仮面を付けたまま出演だとしたら、地上波では結構勇気いるだろ。
「いや、出演者一覧に No Name が」
「え、じゃあ楽屋挨拶行ける...？」
「呑気な事言ってないで。もう時間だよ」
天が声をかけたところで、スタッフが呼びに来た。No Name についてはコメントはするが、進んで自分からは話題は振らないし、どちらかというと避けてる。
「.....(変なやつ)」
＿＿＿＿＿＿＿＿
「さ、しいれ....ッス」
「え、何があってその口調になったんだよ」
「な、ナントナクデス」
大神さんに「レッスン中だと思うから皆に差し入れよろしくね」と無理くり押し付けられたペットボトルを持ってレッスン場に入る。
ダンスを合わせてる途中だった。
めっちゃキラキラしてた。アイドルすごい。
続く
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あまね(プロフ) - 1話1話の内容が読み応え(濃くて)があって、読んでいると時間を忘れる作品でした！更新待ってます！！頑張ってください（ｹﾗｯ (2022年1月4日 0時) (
レス) @page3 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
翔。(プロフ) - 読ませていただいてます。素敵なお話で一気読みしてしまいました。更新お待ちしてます！ (2020年1月7日 13時) (レス) id: 7366e8991b (このIDを非表示/違反報告)
コトノハ - 前作は切なさが全面にでていて、今回の話はどうなるのか楽しみです！！更新頑張ってくださいね！ (2018年6月13日 18時) (レス) id: 516ed03339 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪の妹。 | 作成日時：2018年4月18日 20時
