真っ黒なアナタ。【Ｏ．satoshi】 (ページ23)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:48,491 hit

ゼロ距離ページ23

「ニノミヤ・・・・」

　

　

　
　

和「んだよ」

　
　
　
　
　

　

　

「何も・・・・・ない、」

　
　
　
　

　

　

和「バカ。」

　
　
　
　

　

　

　

テレビの前に置いてるソファに二人でもたれかかってる

　
　
　

　

　

私が床に置いてる右手の隣には、ニノミヤの左手
　
　
　
　

　

　

　

　

　

　
　
　
　
手の距離はほぼゼロなのに、

　
　
　
　
　

　

　

心の距離は測れない
　
　
　

　

　

離れてたら嫌だから、測りたくない。

　
　
　
　
　
　

　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　

「ニノミヤはさ、私の子と、どー思ってる？」
　
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

和「お前そんな質問すんだ。笑」
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　

　

　

「うっさい。答えてよ」
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

和「・・好きだよ」

　
　
　
　
　
　
　
　

　

　

「は、・・・？」
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　

和「だから、好きって言ってんじゃん」
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　

「・・・・・・っバカにしないで」
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　

　
　
私の気持ちも知らないくせに、簡単に“好き”っていう言葉を口から出さないで。
　
　
　
　
　
　
　
　

　

　
　

ニノミヤの私への好きっていう感情と、
　
　
　
　
　

　

私の好きっていう感情の重たさは絶対違う

　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　

　

和「ってか急にどしたのよ。笑」
　
　
　
　

　

　
　

「・・・・ちぇっ・・・大野の方が反応面白かった。ってかお前にした私がバカだったのか」
　
　
　
　
　
　
　
　

　

和「・・・・大野？誰そいつ。」
　
　
　
　
　
　

　

　
　

　

「後輩」
　

　
　
　

　

　

　

　

　

そう言う私を見るニノミヤの目は、なんだか鋭い