真っ黒なアナタ。【Ｏ．satoshi】 (ページ2)

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残業ページ2

ただいま夜の１０時。
　

　

　
　
　
　
　
　

「ご飯食べたいよぉぉ～！」
　

　

　
　
　
智「煮干し、いる？」
　

　

　
　
「いらねぇわ」

　
　

　

　
　
　
　

隣でポロポロくずをこぼしながら煮干しを食ってる大野
　
　

　

　
　

　
あんたがコピー機爆発させたのバレたから、

　
　
　

私が勝手に修理したのバレたから、
　
　
　
　
　
　
　

今、大野と二人で残業させられてる。
　

　

　

　
　
　
　
　

智「ぶちょー、あんな怒んなくてもいいのにねぇ～」

　

　

　
　
　
「あんたがいっつもやらかしてるからでしょ」
　

　
　
　
　
　

智「俺はフツーに頑張ってんのになぁ～」
　

　

　
　

　
　
　
　
　
ぶぅって口を尖らす大野は悔しいけど可愛い。

　

　

　

　
　
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智「ねーAちゃん？携帯、ずっと鳴ってんよ？」
　

　

　

　
　
　

私のデスクの上で、さっきからぶーぶーいってるスマホ
　

　

　

　
　

だってさぁ・・・だってさぁ！
　

　

　
　
　
　

　
　
「だって今日合コンの予定だったもん！！」

　

　

　
　
　
　
　
　
せっかく運命の人♡に出会えるかもしれなかったのに、
　

　
　
　

大野のせいで私の人生ぱーだよ！

　

　

　

　

　
　
　
　

智「そだったの！それはそれは残念。んふふ、」
　

　

　

　

「・・・・大野・・・お前なんで最後笑った・・？」

　
　

　
智「いぃや・・・Aちゃんって彼氏いないんだ～って思って？・・・ふふっ」

　

　

　

　
　
　
　
　

なるほどね？２６にもなって彼氏いたことないとかキモとか思ってるんでしょ？
　

　

　

　
　

　
　

「彼氏いたことなくて何が悪いのよ！」
　

　

　
　
　
智「え？居た事も無いの？・・・おぉ・・・」
　

　

　

　
　
　
　

笑われるどころか感心されたよ？なになに意味分かんない。
　

　
　

　
　
　
　
　

　
　
「大野、お前はいんだろ？どーせ・・ケッ」
　

　

　
　
　

智「今はいないよ」
　

　

　

　
　
　

・・・“今は”って事は、昔いたんだ・・・ふぅ～ん・・
　

　

　

　

　
　

　
　
まぁ、ブサイクではないしね、どっちかといったらイケメンの部類だしね。

　

　

　

　
　
　

　
　
　

智「俺がAちゃんの彼氏なったげよか？」
　

　

　

　

「遠慮するわ」