変わらぬ愛を君に捧ぐ【 sh 】 (ページ12)

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そんなわけないページ12

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平野くんカップルが公認になってきた頃、2人で帰る姿を遠くから見てたら社員の女の子が数人寄ってきた。

女1「Aごめん」

　｢え？」

女2「平野くんとのこと勘違いしてて」

　「……え、ああ！いいよ別に！そんな！」

女3 「あの子、" 私が絶対に付き合うんだ " ってすごい必死でさ」

　「ああ、……そうなんだ」

女1 「だけど平野くん、Aにしか絡みに行かないから嫉妬しまくり」

　「………」

女2 「ほんとに好きなのかね？平野くんは」

　「……好きだから付き合うんでしょ」

女3 「確かに怪しいよね」

平野くんはチャラいけど、そういうところはしっかりしてると思う。
だから好きでもない子と付き合うなんて、そんなことするわけないじゃん。

仕事に必要な資料を取りに、隣の棟に行くと、平野くんの彼女が入ってくのが見えた。
私も続けて入ろうとしたら、誰かと話す声が聞こえて、留まる。

" そうなんだよねーもう飽きたっていうか…… "

" 顔だけって感じ。全然手出してこないしつまんない "

" 別れようかなって思ってる "

" Aさんに申し訳ないことしたわ笑 "

ビクッ。話の中で私の名前が聞こえて思わず反応。
盗み聞きなんてしたくなかったけど、耳を澄ました。
相手の声は聞こえないから電話なのかな。

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