先輩と後輩 ページ1
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社会人7年目に突入した。
今年もキャラが濃い新入社員が何人か入ってきた。
教育担当を任されてる私は後輩の指導をしなければならない。
……なのに今日もあいつがやって来る。
部署も担当も全く違う3年前に指導したあいつだ。
茶髪が抜けきってないプリン状態のパーマが少しかかってて
ピアスが丸見えなチャラ男。名前は平野紫耀。私の3個下。
後輩も同期もみんな平野くんを見ると目をキラキラさせる程のドが付くモテ男。
見た目の割に礼儀はしっかりしててレディーファーストをちゃんと守ってて
私が先に通れるようにドアを開けて待っててくれたり、エレベーターでは真っ先にボタンを押してくれる、そんな人。
『Aちゃーん』
「先輩ね先輩」
『Aせんぱーい』
「……なに?何の用?デザイン部に異動したよね?」
『ここ来ちゃダメなルールないじゃん』
「……そうだけど」
出勤のときは、ほぼ毎日私の部署まで来る。
彼はデザイン部でも凄い活躍してるらしい。
私の同期がよく言ってる。
若いのにすごいなあとは最初の頃から思ってる。
去年までずっと同じ部署に居たから彼の活躍は私がいちばん近くで見てきたつもり。
だけどなんでこう毎日ここに来るのだろう。
『Aちゃん元気?俺いなくなってつまんないでしょ』
「うるさいのがいなくなって清々してる」
『えーショック』
「思ってないでしょ絶対」
『ぷはは』
調子いいな相変わらず。顔は確かにイケメンだと思うし、女の子の扱いが上手いしそれをイヤらしく思わせないスマートタイプだからモテるんだろう。
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しおり(プロフ) - なんでだろう!めちゃくちゃ怖い!朧げではあるが覚えている!怖い!何これ! (2021年5月13日 23時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:詠夢 | 作成日時:2021年5月5日 23時