3人の夢 ページ7
私は練習が終わってからずっとレースのことで頭がいっぱいで全然寝られなかった。けど、朝ごはんも食べたし、ラブヒメの最新作も見てきたし、体調は絶好調だ!
いよいよみんなで走れるんだ。
絶対絶対荒北くんと金城くんに勝って、合宿で強くなって、3人で洋南チームの選手になるんだ!
そんなことを考えながら上機嫌に鼻歌を歌っていると、いつのまにか隣にいた荒北くんと金城くんは私の背中をバシッと叩いた。
A「どひゃー!なにすんのさぁ!」
荒北「ハハッ!Aチャン!張り切ってんなぁって思ったんだけど違ったぁ?」
金城「張り切りすぎて怪我するなよ?」
A「大丈夫だって金城くん!私それなりに鍛えてるんだから!それにね、荒北くん。私、絶対洋南のチームに入って3人で優勝テープ切れたらこんなにいいことはないのになぁ〜って考えてるんだ。」
荒北「3人で、か。甘いぜAチャン。」
金城「洋南には、全国から実力者ばかりが集まってる。それでもやれるか?」
A「そ、そうだよね!!夢みたいなこと言っちゃって、私、恥ずかしい///みんな優勝狙ってきてるのに3人で一緒になんて無理、かな?」
ハッ!3人で一緒にゴールテープ切るなんてほんとにAチャンはいつも俺たちの想像を超えた発想してるぜ。そんなとこがAチャンのいいとこなんだけどネ?
荒北「無理じゃネェ!ぜってぇ3人でゴールだ!」
金城「そういえばA、俺たちに勝って秋葉原に連れて行くんじゃなかったのか?」
A「もちろんそのつもりだよ!でもそれよりも大きな夢見つけちゃったんだもん。その勝負は合宿までお預けだよ!」
荒北「やってやるぜ!」
金城「あぁ、絶対優勝だ。」
A「おぉ!」
勢いづいてる私達はこの時気づいていなかった。選手枠を狙った他の一年生選手が何か企んでいるということに。
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作者名:ミケムラ | 作成日時:2022年9月19日 1時