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私と川西太一の出会いは、高校三年生の、冬。



受験シーズン真っ只中。



そんな時期だった。



その日は、受験のことで先生に呼ばれ、遅くまで学校に残っていた。



白鳥沢学園高校は、スポーツなどの推薦で入学する人も多い。



しかし私は、一般で入学したのだ。



その関係で、先生に呼ばれていた。



外に出た時はもう真っ暗で、雪がひらひらと舞っていた。



ハァッと白い息が広がり、消える



そのくらい、寒い日だった。



『あの、先輩』



不意に、後ろから声をかけられる。



聞いたことのない声だ。



恐る恐る振り向く。



「...はい?」



そこに立っていたのは、背がとても高くて、大きいと言うよりは、長い、という印象の男子だった。



その人は、少し屈んで、私に言った。



『耳、真っ赤っすよ。俺寮暮らしなんで、耳あて、かしますよ』



自分がつけていた耳あてを外して、私に付ける。



「はぁ...どうも、ありがとう?」



この時私は、困惑していた。



こんな、知りもしない大男に、いきなり話し掛けられて、耳あてかすなんて言われて...。



この時から、私の中で川西太一は"変人"というレッテルを貼られた。



いいえ。



この時の川西太一は、まだ表情筋が少しだけやわかったのだろう。



そういった後に、薄く微笑んだのだ。



『あ、それと先輩』



川西太一が、帰ろうとした私の腕を掴んで、引き止める。



『これ、ナンパっすよ』



先輩隙ありすぎです



そのまま、名前も言わずに走り去っていった。



これが、川西太一に奪われた、一つ目のハジメテ。



"ナンパをされた"

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設定タグ:川西太一 , ハイキュー , 白鳥沢   
作品ジャンル:アニメ
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匿名 - んんんんんんんん好きです……あなたが神か…… (2019年1月6日 12時) (レス) id: 63c38f32d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 春華さん» ホントだ!ご指摘ありがとうございます!二枚の神ておかしいですね笑 (2017年11月15日 7時) (レス) id: 6760a7cf82 (このIDを非表示/違反報告)
春華(プロフ) - 23のところで、二枚の紙が二枚の神になってますよ (2017年11月15日 0時) (レス) id: f269e2e249 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - すずなっぱさん» 最後まで読んでくださってありがとうございますっ!そのお言葉だけでも頑張れます(*'▽'*) (2017年11月14日 22時) (レス) id: 6760a7cf82 (このIDを非表示/違反報告)
すずなっぱ(プロフ) - コメント失礼します。 完結おめでとうございます!! すごく面白かったです!!これからも頑張ってください! (2017年11月14日 22時) (レス) id: cf643eae37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆ | 作成日時:2017年10月24日 22時

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