川西のキスをお忘れなく。【川西太一】

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A先輩へ



手紙とか、初めて書くんですけど、最後まで読んでくれると嬉しいです



先輩、沢山言いたいことがあります



三ヶ月間ありがとうございました。



迷惑かけてごめんなさい



でも、何だかんだ言って、先輩は優しいんで、俺は甘えてしまいました



本当は、3ヶ月もいるはずじゃなかったんです。



元々、俺は寮ぐらしで、帰省するつもりで、3ヶ月寮を出ることになっていました



でもワケあって、家に親がいなくて。



それで俺、先輩のことを思い出して、ダメもとで先輩の家に来ました。



あの時の先輩はきっと、家のない俺に同情して入れてくれたんだと思います。



それでも俺は、嬉しかった。



何でだろう。



俺は、1週間くらいで帰るつもりだったんです。



というか、先輩に追い出されると思ってました。



でも、先輩は黙って居座らせてくれて。




俺は、いつの間にかココが、帰る場所になって。



凄い、幸せでした。



あと、先輩。



倒れすぎです



何回俺に運ばれたと思ってます？



俺がいなくなってから、他の男が運ぶんだと思ったら、気が気じゃないです。



どうか、ほかのヤツらに触らせないようにしてくださいね。



先輩、

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