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川西太一と知り合ってから数ヶ月。
あれからほとんど、話してはいなかった。
あの日、メールアドレスを交換し、1度だけ交わしたメールを見ていた時。
聞き覚えのある音楽とともに、一通のメールが届いた。
差出人は、川西太一。
その内容を読んだ私は、あと５分でチャイムが鳴るというにも関わらず、
隣校舎の理科準備室へと向かった。
冬の廊下はすごく寒くて、
下手すれば外とほとんど変わらないくらい寒くて、
冷たくなった手をセーターで隠しながら、理科準備室へ踏み込む。
「...川西？」
『あ、先輩。ほんとに来てくれたんですか』
「...は？」
生徒用の丸椅子に座って、携帯電話をいじる川西太一を見て、驚いた。
「え、川西、」
川西太一から届いたメールは、こうだ。
"先輩、たすけて"
それなのに、川西太一ときたら。
『そろそろ、先輩にかまって欲しくて』
真顔な彼がいうセリフとは思えないセリフを吐き、
でも、真顔な川西太一だからこそ言えるセリフでもあるような気がして、
私は川西太一に近づく。
すると、腕を勢いよく引かれ、体制が変わり、机に押し倒される。
「え、ちょ、川西」
『せっかく来たんですから、少し遊んでいきませんか』
「や、でも、授業が...」
言葉を遮るように、抱きしめられる。
「いや、この教室寒いし」
『これから、暖まることするんですよ先輩』
雰囲気に流されたわけではなく、
合意の上、というわけでも無く、
ただ、無理やりというわけでもなく。
それは優しく、割れ物を扱うように。
私は、川西太一と、体の関係を持ってしまった。
三つ目のハジメテだ。
しかし、その最中に、キスをされることは無かった。
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匿名 - んんんんんんんん好きです……あなたが神か…… (2019年1月6日 12時) (
レス) id: 63c38f32d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 春華さん» ホントだ！ご指摘ありがとうございます！二枚の神ておかしいですね笑 (2017年11月15日 7時) (レス) id: 6760a7cf82 (このIDを非表示/違反報告)
春華(プロフ) - 23のところで、二枚の紙が二枚の神になってますよ (2017年11月15日 0時) (レス) id: f269e2e249 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - すずなっぱさん» 最後まで読んでくださってありがとうございますっ！そのお言葉だけでも頑張れます(*'▽'*) (2017年11月14日 22時) (レス) id: 6760a7cf82 (このIDを非表示/違反報告)
すずなっぱ(プロフ) - コメント失礼します。 完結おめでとうございます！！ すごく面白かったです！！これからも頑張ってください！ (2017年11月14日 22時) (レス) id: cf643eae37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ | 作成日時：2017年10月24日 22時
