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何故かパッと、目が覚めた。



まだ少し薄暗い部屋。



枕元のスマートフォンを見ると、朝の5時。



もう一度寝る気にもなれなくて、しょうがなく私はベットから起き上がり、リビングのドアを開けた。



ふわっと、香ばしいパンの香りが広がる。



『あれ、先輩?今日はやいっすね』



「....太一」



キッチンに立つ、ジャージ姿の川西太一。



背中に書かれた、白鳥沢学園高校の字が、なんだか懐かしくて、フッと笑う。



立ち尽くした私に、川西太一が声をかける。



『先輩?』



片手でパンがのった皿を持ち、もう片方の手で、バターと、イチゴジャムをバターの上に乗せて、



テーブルへ向かう。




その姿は、なんだか現実味がなくて。



「おっきくなったねぇ、太一」



なんだ、夢かな、と思いつつ、川西太一へ近寄る。



カタン、と川西太一は、手に持っていたものをテーブルに置く。



『寝ぼけてるんですか?』



川西太一も、1歩、2歩と私に近づく。



目の前に立った川西太一を見上げる。



『先輩、俺も、昔と同じじゃないっすよ』



川西太一に頬を掴まれ、思わずギュッと、目を瞑る。



その瞬間、頬に若干痛みを感じ。



『ハハ、期待しました?』



川西太一によってつねられた頬。



そこは、つねられたせいか、熱くて、赤くて。



そのままフイっと後ろを向いた川西太一。



『俺時間ないんでもう家でます』



「えっ、でも、パンは」



『先輩食べていいっすよ』



川西太一は暖かいココアを私に手渡し、



大きなエナメルバックを持って、行ってしまった。

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設定タグ:川西太一 , ハイキュー , 白鳥沢   
作品ジャンル:アニメ
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匿名 - んんんんんんんん好きです……あなたが神か…… (2019年1月6日 12時) (レス) id: 63c38f32d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 春華さん» ホントだ!ご指摘ありがとうございます!二枚の神ておかしいですね笑 (2017年11月15日 7時) (レス) id: 6760a7cf82 (このIDを非表示/違反報告)
春華(プロフ) - 23のところで、二枚の紙が二枚の神になってますよ (2017年11月15日 0時) (レス) id: f269e2e249 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - すずなっぱさん» 最後まで読んでくださってありがとうございますっ!そのお言葉だけでも頑張れます(*'▽'*) (2017年11月14日 22時) (レス) id: 6760a7cf82 (このIDを非表示/違反報告)
すずなっぱ(プロフ) - コメント失礼します。 完結おめでとうございます!! すごく面白かったです!!これからも頑張ってください! (2017年11月14日 22時) (レス) id: cf643eae37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆ | 作成日時:2017年10月24日 22時

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