41.都合のいい関係 ページ41
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「俺、明日高校のときの元カノと会うんだよね」
同じ大学の友達が、そんな話題を振ってきて
タイムリーだななんて思った。
俺はあの電話で、GWに宮城に帰る時にAに会おうと約束したのだ。
「へぇ〜、なんで?まだ未練あんの?」
「別にそういうわけじゃないけど、ホラ、元カノだったら多分やれるじゃん!」
まあ元カノってそういう目線になるよな。
俺もそれを期待していないわけじゃない。
なんかこれって…本当に振り出しに戻ったよな。
高校のときもAから俺に話しかけて来て。
なんだかんだあったなって思った。
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Aside
「私、白布くんとは付き合えない」
何度か一緒にご飯を食べて
大学で顔を合わせたりもした。
白布くんは昔よりずっと話しやすくなったし
かっこよくもなった。
でもやっぱり、太一の親友とは付き合うことは出来ない。
「別にいいけど、お前ってほんと軽いようで頑固だよな」
「なんでそんなに辛口なの」
「会うんだろ、太一と」
白布くんの片手には高校のときと変わらないミルクティーのペットボトル。
変わっていくものと変わらないもの。
私だって大人になったつもりだけど
白布くんにとっては、私は昔のままなのかな。
「都合のいい女にだけはなるなよ」
そう言ってくれた白布くんはかっこいくて
もったいないことしてるなって少し思った。
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茜(プロフ) - 無色猫さん» コメントありがとうございます!それは確かにちょっとびっくりしますね。太一くんなかなか難しいです……書きこなせてると言っていただけて嬉しいです!更新頑張ります! (2018年7月28日 15時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
無色猫(プロフ) - 夢主の苗字が自分と同じでびっくりしてしまいましたw太一くん書くの難しそうですが、書きこなせてるのすごいですね...更新頑張ってください、応援しています!!! (2018年7月28日 15時) (レス) id: 44bca1b265 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茜 | 作成日時:2018年7月19日 23時