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5.知りたい? ページ5

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「やっとテスト終わったー!」



期末が終わると、夏休みも秒読みだ。
寮に住んでいる部活をやっていない生徒はほとんどが夏休みは家に帰るけど
俺らは夏休みも部活があるから、家に帰るのは盆の何日間とかだけだ。



……相良さんは家に帰るのかな。
なんてこんな風に思っちゃってる時点でもう気になってるんじゃん、俺。
だってまあ可愛いし…あんな思わせぶりなこと言われたら、ねえ。
そんな事を考えながら、寮の廊下を歩いていると
虚ろな表情の彼女を見かける。




声をかけようか迷うな。
遠慮しとくって言ったし
彼女の事は見ているだけで十分だ。



…そう思ってたんだけど。


「相良さん、どうしたの。大丈夫?」



無意識に口が動いていた。




「川西くん…」

そう返事した彼女はいつもより元気が無い。

「ちょっとだるくて」

「マジ。熱中症とかなってない?」


俺は彼女に近寄って顔色を見た。



「んー、多分、大丈夫……」

「ちょっと待ってて」


俺は自販機でスポドリを買って、彼女のところへ戻った。


「これ飲んで、部屋で休んだ方がいいよ」


相良さんはスポーツドリンクを一口飲んで、俺を見た。


「ありがとう。もう大丈夫。だから……少し話し相手になってもらえないかな」



その時の俺はまだ、彼女のことを全然知らなかったけど
惹かれていたのは事実だった。



「俺の部屋、来る?」


面倒くさいことはゴメンだけど
彼女ともっと、仲良くなりたいと思ってしまう。



可愛い女の子を目の前にしての本能なのか。
運命の出会いなのか。
まぁ別に、とりあえずはどうでもいいんだけどね。

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(プロフ) - 無色猫さん» コメントありがとうございます!それは確かにちょっとびっくりしますね。太一くんなかなか難しいです……書きこなせてると言っていただけて嬉しいです!更新頑張ります! (2018年7月28日 15時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
無色猫(プロフ) - 夢主の苗字が自分と同じでびっくりしてしまいましたw太一くん書くの難しそうですが、書きこなせてるのすごいですね...更新頑張ってください、応援しています!!! (2018年7月28日 15時) (レス) id: 44bca1b265 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年7月19日 23時

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