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37.デートの約束 ページ37

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Aside



「あの…白布くん?」



矢巾くんを追い払った白布くんは、顔を真っ赤にしながらそっぽを向いて黙っている。
ヤキモチとか…気を使って言ってくれただけだよね?
私もなんだか気まずくなって、しばらく黙っていた。




「…あのさ。午後暇だったら夕飯食べに行かない?」



先に話し始めたのは白布くんだった。



「あ、うん。予定ないから…行こっか」
「つかお前、でかくなったよな。背。何センチだよ」
「167だよ」
「…でけぇ」
「女の子にデカイって失礼でしょ!」



なんとなく。話し方も変わったような気がする。
昔はもっと丁寧で、優しかったよね。
気を使ってくれてたのかな。



「…相良、背高い奴好きだろ」
「え?」
「その…太一みたいな…」



太一のこと、か。でも別に身長が高い人が好きなわけじゃない。
そりゃ高い方がかっこいいとは思うけど…。




「背大きい人が好きなわけじゃないよ。ってかもしかして身長気にしてる?」
「するよ…なんか相良大きくなってるし」



色々と突っ込みたいことがあるのに。
太一のこと、聞こうと思っていたのに。
白布くんの態度にすごいギャップを感じてしまって
不覚にも、少しきゅんとしてしまったじゃないか。



「じゃ…俺授業あるから、食べたいもの決めとけよ」



そう言って白布くんは席を立った。
ホント、なんか雰囲気も変わったな。
一人残された私は、携帯を取り出してメモリから太一の名前を出した。
白布くんに大学で会ったよ、って連絡してみようかなって
考えていた。

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(プロフ) - 無色猫さん» コメントありがとうございます!それは確かにちょっとびっくりしますね。太一くんなかなか難しいです……書きこなせてると言っていただけて嬉しいです!更新頑張ります! (2018年7月28日 15時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
無色猫(プロフ) - 夢主の苗字が自分と同じでびっくりしてしまいましたw太一くん書くの難しそうですが、書きこなせてるのすごいですね...更新頑張ってください、応援しています!!! (2018年7月28日 15時) (レス) id: 44bca1b265 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年7月19日 23時

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