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29.毒親 ページ29

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「俺が話したいこと…少しは予想ついてるか」


コーチの声はいつもより低かった。
怒っているんだろう。
察しはなんとなくついていた。


「太一。お前は全国目指してる部活のレギュラーだっていう自覚はあるのか」

「はい……」



きっとAとのことだろう。
部屋に入れたの…見られたのかな。
俯いてしばらく黙っていると、コーチはため息をついた。


「相良の親御さんからクレームが入ったんだ。太一が相良をそそのかしてマネージャーにさせて
夏休みなのに家に帰ってこないって。本当なのか?」



見当が外れてはいたけど、やっぱりA関連だったな。
でもまさか親からのクレーム?
全然…Aの言葉、響いてないじゃんか。



「それは違います」


俺はきっぱりとコーチに言った。



「俺は相良にマネージャーやらせた覚えはないし、彼女の意思でやりたくてやってるはずです。
それに相良が夏休みも家に帰らないのは、彼女の親のせいです」


斉藤コーチは頭を抱えた。



「彼女が親とうまくいってないんです。それを彼女の親は俺のせいにしたいだけだと思います」

「言葉を選べ、太一」


こんなこと言ったらまた、あいつの親には嫌われるだろうな。
斉藤コーチも困った様子だ。



「お前の言い分はわかった。とりあえず今日は部活を休んでくれ。話し合いをしよう」



俺は内心、部活が出来なくなるんじゃないかとヒヤヒヤしていた。
でももう、逃げない。
嘘はつかない。

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(プロフ) - 無色猫さん» コメントありがとうございます!それは確かにちょっとびっくりしますね。太一くんなかなか難しいです……書きこなせてると言っていただけて嬉しいです!更新頑張ります! (2018年7月28日 15時) (レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
無色猫(プロフ) - 夢主の苗字が自分と同じでびっくりしてしまいましたw太一くん書くの難しそうですが、書きこなせてるのすごいですね...更新頑張ってください、応援しています!!! (2018年7月28日 15時) (レス) id: 44bca1b265 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年7月19日 23時

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