2.訳有り ページ2
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飲み物を買った彼女は、俺が買うのを近くで見ている。
ちょっと怖いんですけど。
ワケアリっぽい子には関わりたくない。
俺は飲み物を買うと足早に部屋に向かった。
「川西くん」
名前を呼び止められて足を止める。
「な、何？俺のこと知ってんの？」
「うん。私白布くんと同じクラスだからね」
隣のクラスかよ。つか同級かよ。
美人だけど記憶に無いわ。
「川西くんも眠れないなら、ちょっと話さない？」
やたらとぐいぐいくる彼女に、俺は引いていた。
「い、いや…俺明日朝練あって早いし…」
「そっか。じゃあまたね」
そんな出会いから
彼女には関わりたくないって思ったけど
念のために賢二郎に彼女のことを聞いてみた。
「ああ、相良さん。最近転校してきたんだよ」
見慣れない顔だと思ったら、転校生か。
こんな半端な時期に、しかも寮にまで入ってくるって
ワケアリ感半端ないな。
「なんかヤバイ子なの？」
「いや、別に普通だよ。頭もいいし、普通に明るくて友達もすぐ出来たみたいだし」
賢二郎からの返事は、意外なものだった。
普通な子なのか。
いや、普通な子はあんなところに痣なんて出来ない。
あの場所の痣は、他人からつけられた物だ。
制服や体操服ではわからない。
胸元のガッツリ開いたキャミソールからしか見えない痣。
夜中に眠れないと言っていたこと。
「それに美人だよね」
かなり完璧主義で、他人の外見なんてまず誉めない。
そんな賢二郎がそう呟いた。
「まぁ…顔はね」
どれだけ美人でも
面倒事には関わりたくないんだよ。
高校2年の夏。
ここまで完璧にいい感じで生きてきたんだ。
俺は朝練を終えると、シャワールームに向かった。
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茜(プロフ) - 無色猫さん» コメントありがとうございます！それは確かにちょっとびっくりしますね。太一くんなかなか難しいです……書きこなせてると言っていただけて嬉しいです！更新頑張ります！ (2018年7月28日 15時) (
レス) id: ac176d995c (このIDを非表示/違反報告)
無色猫(プロフ) - 夢主の苗字が自分と同じでびっくりしてしまいましたw太一くん書くの難しそうですが、書きこなせてるのすごいですね...更新頑張ってください、応援しています!!! (2018年7月28日 15時) (レス) id: 44bca1b265 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茜
| 作成日時：2018年7月19日 23時
