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心臓がドクンと跳ねた。
「勘違いして欲しくないのは、Aを守るためだけに付き合うんやなくて1人の女性としてAが好きなんよ」
強く抱き締めていた手をゆっくり解き、成瀬と目が合う
『…ありがとう、成瀬』
すごく嬉しかった。
私を守ってくれる存在がこんな近くにいたなんて。
『もう1回、冷静になって頭を整理したいの。
少し考える時間を頂戴。』
私の言葉に少し眉を下げて言った。
「分かった。自分の気持ちに素直になってな。」
『心配してくれてありがとね。
…暗くなってきてるから帰ろっか』
.
次の日の朝、成瀬と登校すると
学校では噂が流れていた。
まゆみ「成瀬くんとAちゃんって付き合っとるん?知らんかった!」
おめでと〜!と言って、成瀬と私の前で拍手する
まゆみちゃん。
なんでそんな噂が流れているのか聞くと、
昨日の放課後あの場面を誰かが見ていたようで。
成瀬「すまんな。なんか…」
『成瀬が気にすることないよ。大丈夫やから』
まゆみ「あ、賢志郎くん…!」
まゆみちゃんと同じ方向に目を向けると
賢ちゃんが立っていた。
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メイ(プロフ) - 切ないですね、彼女ちゃん。けんちゃんに想いが届くと良いな。 (2020年2月9日 23時) (レス) id: 24f8e2afc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜庭美零 | 作成日時:2020年2月1日 0時