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分かっていた。
しっかり把握もしていた。
賢ちゃんとまゆみちゃんの唇が重なっていて
完全に2人の空間ができていた。
把握してたけど…
涙が勝手に出てきて止まらなかった。
私はそれを隠すようにその場を離れた。
『はぁ…っ…はぁはぁ』
校舎の外に出てやっと我に戻った。
今持っているタオルに目を向けたら
また涙が溢れてきた。
「A…？」
タイミング…悪いよ。
部活終わりの成瀬が近づいてくる。
目の前まで来て、私の目線に合わせて屈んだ。
「ちょ、なんで泣いてるん…？」
『なんでもない。気にせんといて…』
帰ろうとすると手首を掴まれて
そのまま成瀬の腕の中に包み込まれた。
「川西先輩のことか」
…なんで、それを…。
私が賢ちゃんを好きだなんて誰にも言ったことない。
「入学して数ヶ月しか経っとらんけど、Aのことはちゃんと見てはったよ。
…んで、何あったん？話してみぃ」
私は涙を流しながら今までの事を全て成瀬に話した。
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メイ(プロフ) - 切ないですね、彼女ちゃん。けんちゃんに想いが届くと良いな。 (2020年2月9日 23時) (
レス) id: 24f8e2afc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜庭美零 | 作成日時：2020年2月1日 0時
