*15 ページ15
賢ちゃんはその連絡をみて少し微笑んでいた。
「もう5ヶ月経ったんやな…」
ボソリと呟いて
我に返ったかのように私に目線を向ける。
『良い事なんだから…喜びなよ。』
「せやな…ありがとう。」
無理。
辛い。
苦しい。
張り裂けそう。
いなくなりたい…。
『そろそろ、行くよ』
「Aっ」
咄嗟に手首を掴まれる。
『やめてっ…!!』
その掴まれた手を私は振りほどいてしまった。
嫌だった。
許せなかった。
『まゆみちゃん以外の子に触れたらあかんよ。
まゆみちゃん泣いてまうよ』
「でもAは…」
『ほっといて…!!
ちゃんと…幸せなってほしいねん。』
そう言って私は賢ちゃんの家を飛び出した。
139人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
メイ(プロフ) - 切ないですね、彼女ちゃん。けんちゃんに想いが届くと良いな。 (2020年2月9日 23時) (レス) id: 24f8e2afc7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:桜庭美零 | 作成日時:2020年2月1日 0時