初恋 豆原一成 ページ1
今日から新学期が始まる。
何組か知りたくていつもより早く起きれた。
｢一成おはよ。｣
豆｢おはよ。何組だった？｣
｢2組だよ。｣
豆｢同じやん！やった！｣
さらっと嬉しいこと言わないで欲しいよね
｢嬉しい！｣
豆｢今日も一緒にお弁当食べよ。｣
｢いーよ。｣
多分、一成は私のことを友達としてしか考えてないと思うけど、私にとっては一成は初恋の人でこうやって誘ってくれるのもすごい嬉しいんだよ。
でもこの想いは死んでも言えない。
豆｢A〜！屋上行こ！｣
｢ちょっと待って！｣
この関係が崩れるんだったら自分の気持ちを抑えて今のままの方がずっといい。
豆｢今日な、3年生に韓国から3人も転校生来たらしいんけど知ってる？｣
｢あーなんかイケメンでダンス部入ろうとしてる人達でしょ。｣
豆｢うん。なんか懐かれちゃって笑｣
｢一成、人懐っこいもん。
誰にでも好かれちゃうでしょ笑｣
豆｢A、今日部活ないから一緒に帰ろ。｣
｢いーよ。｣
こうやって一緒にいれるだけで幸せ。
豆｢A歩きなん？おれチャリやん。｣
｢歩いてよ笑笑｣
豆｢言われなくても歩きます。｣
｢ごめんて笑笑｣
豆｢遠回りしない？｣
｢いーよ。｣
豆｢ここら辺で座って話そ。｣
｢なんかいーね。ここ。すごい落ち着く。｣
豆｢でしょ？好きなのここ。｣
｢うん。すごく綺麗。｣
空はもう赤く染まっていた。
豆｢あのさ、Aって好きな人いるの？｣
｢いるよ。すごく明るくて優しくて元気をくれる人。｣
豆｢そうなんだ…｣
なんで暗い顔するの？
｢一成は？｣
豆｢いるよ。大好きな人。｣
やっぱり聞かない方がよかったな。
好きな人に好きな人がいるなんて知らない方が良かった。
豆｢ねぇA？その、なんていえばいんだろ。｣
豆｢俺の好きな人A。｣
｢え、？｣
豆｢だから、その。振られるの分かってるけど言わせて。
俺と付き合ってください。｣
豆｢ごめん。泣くほど嫌だった？｣
｢ううん。嬉しくて
よろしくお願いします。｣
あとから私の初恋は一成だよ。って伝えました。
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作者名：うな | 作成日時：2020年4月3日 0時
