貴方は太陽、私は向日葵

おこがましい ページ9

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川村先輩に傘を差し出しても
川村先輩は全然受け取らない

早くしないと、暗くなっちゃうのに.....




『川村先輩！どうぞ！私の傘を！！』


壱馬「いや、だから(笑)朝比奈ちゃんが濡れるやん？」


『私はいいんです！濡れても大丈夫なんです！』


壱馬「それが嫌なんやけど...笑」


『じゃ、じゃあ.....！』





私は川村先輩に傘を貸したいけど

川村先輩は私に傘を借りたくなくて

私は濡れてもいいけど

川村先輩は私に濡れてほしくない､と



これじゃあ二人の意見が真逆すぎて.....





川村先輩が濡れて､風邪なんかひいて休んだら
私、嫌だな
川村先輩と話せなくても､見るだけでいいのに
川村先輩が休んだら見ることすらできないよ

だからそんなの絶対に嫌






壱馬「...じゃあ､一緒に帰る？」


『えっ、と､それはどういう.....』


壱馬「この傘に二人で入ればええんとちゃう？」


『それってつまり.....？』


壱馬「そ、相合い傘(笑)」


『相合い傘.....！？』


壱馬「そんな驚く？(笑)」




驚く、驚くに決まってる




川村先輩と一緒に帰るなんて

ましてや相合い傘なんて




.....おこがましい








でも、


憂鬱になる雨の日も

川村先輩と一緒に帰れるなら快晴の日みたいな気分



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