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雨の日 ページ8

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何気なく授業を受けて、お弁当を食べて
午後の授業が終わるころ



さっきまで晴れてた空からは大量の雨が降ってきた


梅雨だし、一応傘は持ってきた
普通の傘と折りたたみの傘





「うっわ最悪!!傘持ってないし!」

「それな!今日晴れてたじゃん!!」

「えぇ〜!!今日デートなのに〜!!」

「マジ最悪!!」

「あ、折りたたみあるから一緒に帰ろ!」

「私も傘あるから貸すよ!」




聞こえてくるそんな会話


会話的にクラスの4分の1ぐらいの人が傘を持ってないらしい



HRが終わると傘を持っている人はもう帰った






....私も、傘貸した方がいいよね


私なんて傘2本持ってるんだから、1本ぐらい貸せよって感じだし









そうこう考えてるうちに、教室にはほぼ人はいなくて
いるのは勉強してる人だけ



玄関にいけばまだ誰かいるかも知れない


もしこれで誰かに傘を貸して友達になれたりとか
そんなこと、思ってないわけじゃないけど...


私だって
なんでも話せたり、なんでも言えたりって
そんな友達がほしいんだもん








___________




玄関には同じクラスの子が1人いた

名前は.....わかんないけど、見たことある
だってすごく可愛いもん



話したことないけど、勇気出さなきゃ



『あのっ、....傘、いりますか?』


「あ、えっと今日転校してきた...朝比奈ちゃんだ!えっいいの?!貸してくれるの?!」


『わ、私2本持ってるから、いいよ?』


「本当に?!ありがと〜!じゃまたね!!」


『あ、うん!』



少しの会話だけど、すっごく嬉しい


やっとクラスの子と話せた....!

嬉しすぎて頬っぺたが上がっちゃうよ








こうして嬉しさを噛み締めてると、後ろから声がした


「うっわ雨やん....」



....川村先輩の声だ


川村先輩も、傘ないのかな
だったら、私の傘を.....




『あ、あの!』


壱馬「あ!朝比奈ちゃん」


『傘、貸します!』


壱馬「えっ?(笑)」


『川村先輩が雨に濡れたら、全女子生徒が泣いちゃいます!だから、その、私の傘を使ってください!』


壱馬「....ふっ、ははっ!(笑)おもろすぎ!」


『わ、笑わないでくださいっ!』


壱馬「そんな真面目な顔して言われても、おもしろいすぎて(笑)」


『何がですか.....?』


壱馬「まず全女子生徒泣かないし、話が唐突すぎ(笑)」




確かにそうだけど、でも

濡れてほしくないし、それに....






傘を貸せば、接点が増えるから

.

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ぴーゆい(プロフ) - ハナさん» 特別ということで(笑)これからもカメ更新かもしれませんが頑張りますね!! (2019年6月4日 20時) (レス) id: ce51d072e7 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーゆい(プロフ) - ハナさん» コメントありがとうございます!改めて思えばそうですね(笑) (2019年6月4日 20時) (レス) id: ce51d072e7 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - また続けてのコメントですみません...。 普通なら同じクラスの子が案内してくれる のかなぁって思ってたんですけどね(笑) この学校はある意味特別なんですね。 (2019年6月4日 18時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - 続けてのコメントですみません(>_<) 読んでいてびっくりしたのですが...。 主人公ちゃん転校初日に生徒会長さんが 校舎内の案内してくれるんですね。 (2019年6月4日 18時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - はじめまして(*^^*) いきなりすみません...。 いきなりすみません...。 物語一気に読んじゃいました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2019年6月4日 18時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴーゆい | 作者ホームページ:http://twitter.com/@__Love_Symphony  
作成日時:2019年5月1日 0時

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