会議/失踪【No side(暫くこれです)】 ページ21
午前3時。
集まるにしては早すぎる時間だが、彼らには重要な会議だった。
エイトフット「12時の鐘が鳴って、」
ヒューゴー「赤ちゃんの泣き叫ぶ声が聞こえて、」
サンフラワー「雷がたんぽぽの綿毛に直撃しました。」
全員「「なんで気づけなかったんだ!!」」
ヒューゴー「…ところで、このタイミングでこんな話をするのはなんだが、ファータは結局、誰を選んだんだ?」
会議は早朝まで続いた。
謎は、残ったまま。
午前9時。
グリーン「ヒューゴー!ヒューゴー!起きてください!」
ヒューゴー「…起きてる。何の用だ。」
いつもは寝起きがいいヒューゴーが今日は元気が無いのを察したグリーンは、不思議に思いながらも扉を開く。
グリーン「大変なんです!…その」
ヒューゴー「!まさかグリーンは覚えているのか!?」
グリーン「覚えている?…それより、レッドがいないんです!」
ヒューゴー「そうだ…レッドはファータと一緒に…」
グリーン「ヒューゴー、なにか知っているんですか?」
これは、言った方がいいのだろうか。それとも…
ヒューゴー「…レッドは…」
それとも、言わない方がいいのか。
ヒューゴー「いや、なんでもない。」
グリーン「…?でも」
ヒューゴー「どうせすぐに帰ってくるだろう!大丈夫だ!さあ、朝食の準備をしよう!」
グリーン「…」
様子がおかしいヒューゴーに、グリーンはただ不思議に思うだけで、
消えてしまった彼女のことなど、知るよしもなかった。
ヒューゴー「そうか…レッドか…」
そう言った彼の心には、動きがわるくなった歯車にオイルが注がれるように、ほんの少しの希望が注がれた。
45人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ローズ | 作成日時:2018年8月4日 8時