Chronicle (ページ3)

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そのままなんとか二次、三次と友梨奈も合格した。
残るは最終審査。審査員の前で歌って踊って一言しゃべらなきゃいけない。忙しいな。
三次は面接で審査員の人とは会ってるから緊張はしないと思うけど、周りの顔偏差値の高さよ笑
ホントにこんな奴がいていい場所とは思えん。受かるかなぁ。とほほ。

友「A緊張してるの？珍しい」
あ「緊張じゃないけど、正直ビビってるというか…私なんかよりかわいい人いっぱいいるし」
友「そう？私にはAが一番輝いていると思うけど」
さらっといいこと言うな…
友「一緒に最終審査まで来たんだから、あとはやるだけ。頑張ろ！」
そういって友梨奈は私の背中を思いっきり叩いてきた。めっちゃ痛かったけど、友梨奈なりの激励なんだなぁって思った。もう、やるしかない。
あ「うん！頑張ろ！」

自分の番になるまで、何人かの人と友達になった。
鈴本美愉さんと石森虹花さん。美愉さんは同じ愛知県出身で好きな食べ物とかも同じだった笑同じ県の人ってだけでなんか安心した笑虹花さんは私より全然年上なんだけど、やわらかい雰囲気があって話しやすかった。お互い合格できるように頑張ろうねって別れた。

遂に私の出番。
友「A頑張って。応援してる」
あ「ありがとう。行ってきます」
友梨奈はもう終わっていたから私の出番が来るまでずっと一緒にいてくれた。

私は、ボカロの「never」って曲を歌った。
この曲は、私が辛い時にずっと励ましてくれた曲。だから、感情を入れて思いっきり歌った。
そして、ダンスをして自己ＰＲもした。やれることはやった。あとは結果を待つだけ。
幸いなことに結果発表を聞くときの隣の席が友梨奈だったから安心した。
私たちはずっと手を握っていた。もう片方の手でお守りを握りしめながら。

司会「それでは、最終審査の結果をお知らせします。」
どんどん人の名前が呼ばれていく。虹花さんも美愉さんも呼ばれたみたい。
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司会「…平手友梨奈」
友梨奈が私の方を見た。私は、「向こうで待ってて」と口パクで話した。
友梨奈は、小さくうなづいてステージの上に立った。

司会「次で最後の方になります」

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名前の順番間違っていたらごめんなさい。