*テニプリ* 私的平凡理論

(髪型が)見覚えのある彼 ページ23

「まだやってますかー？」



静かな図書室に伸びた声が響く



「え、はい！ やってますよ！」


吃驚しました…
こんな時間に人が来るなんて…


「返却ですか？」

「あ、あんたは…」



「…あ」

「この間の変な奴！」




上を見上げてみると、
見覚えのある特徴的な髪の毛が。


この間、屋上にいた1人…


最悪ですよ。
何で今更会ってしまうんでしょう。




「あんたが…
とりあえず、早くこれ！」



と言われ本を押し付けられる
せっかちな人ですね…


「ちょっと待って下さい！
学年とクラスと名前を教えてくれないと、
返却手続きが出来ません！」


今にも扉から飛び出ていきそうな彼を
カウンター越しに呼び止める



「…聞いてないのか？


2年D組6番切原赤也！
これでいいんでしょ？


俺早く戻らないと怒られるんで！
じゃ」



「番号までは言わなくても良いんですけれど…」




切原赤也…
何となく聞き覚えがありますね。

何でしたっけ？









[物忘れが最近激しいですね。]

[私知ってるよん]

[由羅、教えて下さい！]

[Aがお昼一緒に食べてくれたらね]

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