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《じゃあそろそろ帰るわね、》
「はーい、またね」
《瑞稀くんも。次はうちに遊びにおいで》
『はい。お邪魔させていただきます』
夜ご飯を食べた後、少し休んで立ち上がった母親はそう言って荷物をまとめだす
なんやかんやで久しぶりにお母さんと会って、話せて、楽しかったな〜…なんて思ったりしたのは内緒。調子に乗るからね！
玄関で母親を見送ろうとすれば、ニヤニヤとした顔が映る
《同棲するのは良いけど、ちゃんと気を付けるのよ？》
「え？」
《お盛んなのも良いけど、お隣さんに迷惑かけるのはダメよ、気まずくなるから！》
「はぁっ！？」
《後はごゆっくりどうぞ？お父さんには何も知らないふりしとくから！》
「バカ！そんな下品なこと言うのやめてよ！もう、早く帰って！バイバイ！」
とんでもない爆弾を投げ込むお母さんの背中を押して追い出し、扉をバタンッと閉める。なんてことを言うんだあの母親は…！
瞬間的に真っ赤になる頬に瑞稀くんの手が触れ、ニコリと笑う
『お母さんの許可も出たし、今日はそうする？』
「なっ、し、しない！！」
『ダメ。Aちゃん俺に可愛いしか言ってくれないから、たまには男らしいところ見せなきゃでしょ』
手を引かれて寝室に向かえば、ベッドに優しく押し倒されていく体に心拍数は上昇していく
上から私を見下す彼の顔がいつもとは違い、妖艶で…目を逸らすことすら許されない
ゆっくりと触れた唇に、溺れていった
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作者名：優風翔
| 作成日時：2021年8月28日 22時
