見知らぬ男の子、拾いました (ページ24)

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ソワソワ、ソワソワ、

家にいるというのに落ち着かない。それもこれも全部…優斗との会話のせいだ

瑞稀くんが好きだと気付いて舞い上がっていた私は、彼に恋人がいるかどうかも知らなかった

恋人はいないにしても、もしかしたら好きな人がいるかもしれないし？？

ほら、こんなおばさんより同世代の若い子が好きって言うかも…いや、それでも私と瑞稀くんの差は3歳ぐらいだし…

『Aちゃん？』

「えっ、はい！」

『どうしたの、なんか今日変だよ』

ひょこっと横から顔を覗いてきた彼は、不思議そうに私を見つめる

その顔がとても可愛くて天使かなって思ったり…じゃなくて！！そんなこと言ってる場合じゃない！！！！

「あ、のさ…」

『ん？』

「瑞稀くんって彼女いるの？！」

『え？』

「や、だってそういう話聞いたことないし…もしいたらこうやって一緒にいるのも迷惑かな？とかいろいろ考えちゃうし、あと…」

捲し立てるように早口でブワーッと喋ると彼は、ポカーンと気の抜けた顔をする

それでも止まらずに喋り続ければ、目の前の彼がクスッと笑い、手を伸ばして私の手首を掴んで引き寄せた

ポスンッという音と共に彼の腕の中に飛び込んだ私を抱きしめるから、私の心拍数が一気に上昇する