見知らぬ男の子、拾いました (ページ12)

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瑞稀くんと暮らし始めて、早くも1ヶ月ほどが経過した

相変わらず可愛いし毎日癒されている

『ねえ、Aちゃん』

「んー？」

仕事から帰ってきてご飯もお風呂も終わらせ、ソファに2人で座りながら私の肩に頭を乗せる瑞稀くんが私の名前を呼ぶ

たったそれだけの行動なのになんでこんなにも可愛いんだろう、ムカつくほどに可愛すぎる…！！

瑞稀くんにおねだりされたら多分買っちゃうし、そのうち変なツボとか紹介されたら秒で買うわ。うん。

まあ、瑞稀くんはそんなことしないんだろうけど！

『俺ね、服買いに行きたい』

「服？」

『…だって今、Aちゃんの元カレの服と雨の日に着てたやつしかないじゃん』

「え、それから買ったりしてなかったの？」

『どうせなら、Aちゃんに選んでほしいなって』

上目遣いで、ダメ？と首を傾げる瑞稀くんに鋭い矢で心を射抜かれた気分だ。本当にもう、ズキュンと。

毎日瑞稀くんに骨抜きにされてしまう…可愛すぎる罪で逮捕だよこれは…

ご両親に感謝だ、こんなに可愛い瑞稀くんを産んでくれてありがとう！！！

「良いけど、センスないかも…」

『大丈夫だよ、俺をAちゃん好みにしてみて？』

「うっ、今のキュンとした…」

『マジ？お姉さんこれでキュンキュンしちゃうのか～…可愛いね！』

「待って、心臓何個あっても足りないから…」