無邪気な彼女-9 ページ50
「でも勉強以外でも時々遊ぶからね?花火大会とかも行きたいし」
「花火大会…!?」
「…ぷっ。今一瞬で目の色変わったね?単純!」
「え?!そんなことないよ!」
「素直になりなよ。そしたら連れて行ってあげる」
「うぅ…行きたい…です」
「もーA可愛すぎ!これは絶対に行かないとね。花火大会の日開けておいてね?その日は二人きりで行くからね」
「いいの…?やったー!」
花火大会に行くだけでその満開の笑顔を見られるというなら、安いものだと思う。
Aの笑顔一つでこんなにも心動かされる僕は、きっとこの世で一番のA馬鹿だ。
こればかりはAの両親にだって負ける気がしないよ。
「夏休み、楽しもうね」
「ほどほどに…だよ!」
「そんなこと言って、僕より花火大会楽しみなくせに」
「だって、総司と二人で見る初めての花火だよ?きっとすっごく綺麗だろうな…」
「そういう可愛いことさらっと言わないの」
「ふふ…」
赤いのはAの頬か、夕日のせいか。
綺麗なオレンジ色が建物の隙間からそっと射し、僕はAの手をギュッと握った。
to be continued.
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - 応援してます (2020年12月26日 20時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
水城(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» こちらにもコメントくださりありがとうございます。励みになります。 (2020年12月26日 20時) (レス) id: 61fd283962 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 素敵です。 (2020年12月26日 13時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水城 | 作成日時:2020年12月20日 0時