【薄桜鬼】可愛い彼女 part2 (ページ44)

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無邪気な彼女-3 ページ44

「総司！ボールそっち！」

「はいはい！」

「千石！今のは俺が取ったほうが効率が良かった」

「何言ってんの！絶対に私のほうが近かったし！」

「いたっ！沖田！今、本気で私にぶつけたでしょ！」

「そんなわけないでしょ。しっかり受け取らない凛ちゃんが悪いんだよ」

「きゃっ！いたっ！」

「すまない！大丈夫か、A！」

「うわ、なにこの沖田と一君の女子への扱いの違い！沖田、一君みたいに謝ってよ！」

「嫌だね」

「むかつく！絶対こてんぱんにしてやる！」

「いいなー。俺もやりてー」

コンビプレイの差は歴然だった。

僕のアタックを受けてぶーぶー文句を垂れる凛ちゃんに、なんだかんだ楽しんでいる一君。

運動が苦手ながらも頑張ってボールを追いかけるA。

お遊びビーチバレーの審判なんてほとんどすることがなくて、暇そうに浮き輪に座りながらこっちを見ている平助。

平助には悪いけどこの二人に完全勝利するまではまだ変わってあげるわけには行かない。

「わわっ！一君！何度も言ってるじゃん！そこは私が取るところなの！」

「あんたが遅すぎるのだ。俺が取らなければ負けていただろう」

「絶対にそんなことない！」

「いや、あれでは間に合わなかっただろう」

「総司、お願い！」

「おっけー！」

「やったぁ！ナイス、総司！」

「「いぇーい！！」」

それからもしばらく僕たちの試合は続いて、結果は僕とAの圧倒的勝利だった。

点が入る度にしているハイタッチが楽しくて仕方がなかった。

どう？僕たちの息の合ったコンビプレイは！恐れ入ったか！