【薄桜鬼】可愛い彼女 part2 (ページ37)

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知らない彼女-5 ページ37

そうして売店に戻った僕たちは、ひとまず頼んだドリンクを飲んでしまおうと椅子に腰掛ける。

何かあったの？って問いかけてくる平助への説明は一君に任せ、僕はこっそりとAの水着姿を眺めることにした。

さっきはそれどころじゃなくてAの水着姿に目が行かなかったからね。

やっとじっくりゆっくり見られる。

予想していた通り、Aはビキニじゃなくてフリルのついたワンピースみたいな水着。

白地にピンクの花柄模様…可愛い。可愛すぎる。

ありがたいことに、その水着は上から谷間がばっちり見えた。

これは他の男に見られてしまうのが許せないなーなんて心の中で思っていると、急に頭をバシッと誰かに叩かれた。

「いてっ」

「いてっ、じゃない！さっきからずっとAちゃんの胸ばっかり見てるでしょ！」

手が伸びてきた方向を見れば、水色のフリルスカートのビキニを着た凛ちゃんが僕を睨んでいる。

僕が前から予想していた通り、見事に凛ちゃんにA鑑賞タイムを邪魔された。

絶対本気で僕のこと叩いたよね。

結構痛かったんだけど。

「なにするのさ！いいじゃない、自分の彼女なんだから」

「なっ…！総司、私の…見てたの？」

「うん。Aがあんまり可愛くてつい」

「開き直らないで！」

Aは両手で胸を隠し、真っ赤になりながら僕を非難した。

うん、その表情は…そそられるよね。

「総司。ここは公共の場だ。くれぐれも変な気は起こすなよ」

「そーだそーだ！総司の変態おおかみー！」

「平助に言われるとすっごくムカつくんだけど」

「いたたた！頬抓るな！しかも結構本気で！」

とまぁ、そんな感じで。

初っ端からいきなり一波乱あって慌ただしかった僕たちだけど、だんだんといつもの調子でふざけ合うくらいに雰囲気は元通りに。

まだまだ入場したばかり。

思いきり楽しまなくちゃ損だよね。