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知らない彼女-2 ページ34

「俺ぜってー、あのスライダー滑るんだ!軽く十回は滑れる!」

「僕もAと滑ってこよっかなー。あの浮輪に乗って滑るやつ」

「俺も彼女と滑ってみてーな、ウォータースライダー!」

「俺はあまり激しいものは好かぬ。ウォータースライダーへは俺以外の四人で行ってきてくれ」

「あっははは!じゃあ一君は皆がスライダー滑ってる間、流れるプールで一人流されてなよ!浮輪に乗ってさ!」

「ぶっ!想像したらなんか笑えてきた!」

「いや、ゴール地点で待っているとしよう。プールに勢いよく投げだされて歪んだあんたたちの顔を見ているほうが面白そうだ」

「どんな楽しみ方?!一君、さりげにSなのかよ」


更衣室に入って服を脱ぎながら、いつもよりかなり高いテンションでそんな会話を交わす僕たち。

水着は下着代わりに家から着て来ていたから、ズボンを脱ぐだけで着替え完了だ。

男ってこういうところが楽でいいよね。


すぐ水着へと着替えることができた僕たちは、早速更衣室の外へと出る。

当たり前といえば当たり前なんだけど、Aと千石凛の姿はまだそこにはない。

女の子は何をするのも時間が掛かるっていうけど、大変だなって思う。



「あ、総司!俺さっきからずっと我慢してたんだけど喉渇いてんだ!遊ぶ前になんか飲まねー?」

「そうだな。あそこの売店からならAと千石が出て来てもすぐに分かるだろう」

「一君がそう言うならいいよ。僕も少し喉が乾いちゃったし」


平助の提案で、すぐ近くの売店でドリンクを五つ注文しに行く。

それでもAたちはまだ出てこない。


紙コップとプラの蓋にストローが挿されたドリンクをズズズと吸いながら待つこと十分。

中々姿を見せない二人をおかしいと思い始めるようになった頃、一番先に口を開いたのは一君だった。


「さすがに遅いのではないか…」

「確かに…。でもまだ出て来てないよね?」

「いや、正直言って俺、ドリンク出てくるまでの間は更衣室のほう全然見てなかった」

「「………」」


実は僕も平助と同じで、ドリンクが出てくるまでの間は全然更衣室のほうを見ていなかったんだよね。

もしかして、その間に外に出てきたAたちと入れ違いに?そんなことを思い始めた。

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設定タグ:薄桜鬼 , 夢小説 , 沖田総司   
作品ジャンル:恋愛
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - 応援してます (2020年12月26日 20時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
水城(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» こちらにもコメントくださりありがとうございます。励みになります。 (2020年12月26日 20時) (レス) id: 61fd283962 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 素敵です。 (2020年12月26日 13時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水城 | 作成日時:2020年12月20日 0時

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