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単純な彼女-5 ページ31

「もーー!どうして最近の総司はそんなに可愛いの?!ヤキモチ妬きなんだから!」

「え、ちょ、A?」


いきなりそんなことを叫んだかと思えば、普段のAからは考えられない勢いで正面からがばっと抱きつかれていた。

僕はAのそんな姿を初めて見て少し戸惑ったんだけど、そんな戸惑いも一瞬で吹き飛ぶ。

あれ?もしかして僕、すごくおいしい思いしてる?みたいな。



「あのね、総司。凛ちゃんは本当にただの友達だよ?凛ちゃんのことは友達として好き。だけどね、総司のことは本当に何にも比べられないくらいに大切で大好きなの」


どうしたっていうのさ。

なんで今日はこんなに積極的なわけ?

微妙にキスをはぐらかされたような気分にならなくもないけれど。


「……っ」


うわ、どうしよう。

Aの前では余裕のある姿を見せていたいと思うのに、自分の頬が熱くなってしまっているのが分かる。



「ふふふ。総司ったら…顔、赤いよ?」

「何言ってるの。そんなわけないでしょ」

「いひゃい(いたい)!もう!総司は都合悪くなるといっつも頬抓る!」


照れ隠しだよ、照れ隠し。

僕に可愛いだなんて、そんなこと言ったAが悪いんだからね。

僕のこと子供扱いしちゃってさ。

だけど、本気で怒っていないくせに僕の腕をぺしぺしと叩いてくるAが可愛いから許してあげる。


「Aのほっぺぷにぷに〜」

「それは遠まわしに痩せろって言ってる?」

「まさか。むしろ僕はもう少しくらい太ってくれてもいいと思ってるよ。とくに、む」

「む…なぁに?」

「む…ね…?」

「結局言った!結局言ったね?総司のばか!」

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設定タグ:薄桜鬼 , 夢小説 , 沖田総司   
作品ジャンル:恋愛
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - 応援してます (2020年12月26日 20時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
水城(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» こちらにもコメントくださりありがとうございます。励みになります。 (2020年12月26日 20時) (レス) id: 61fd283962 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 素敵です。 (2020年12月26日 13時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水城 | 作成日時:2020年12月20日 0時

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