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困った彼女-5 ページ25

そして二人から聞いた話。

藤堂君は夏休みの午前中、学校から強制参加を言い渡された特別補習に参加しなくちゃいけないらしい。

そして午後も、有名進学塾の夏期講習を親御さんに勝手に申しこまれたらしくて、遊ぶ暇が全然ないんだとか。


この間の部活の時間に、総司と斎藤君に泣きごとを言っていたことを、二人はたった今思い出したらしい。


けれどまぁ…何度も言うけど、遊ぶ暇のある総司と斎藤君がおかしいのであって、世の受験生なんて皆こんなものでしょうと私は思う。


「でも大丈夫。絶対に暇な日が一日くらいあるはずだし、その日にでも強引に拉致するよ」

「平助の場合、時々は息抜きをしなければ抜け殻になりそうだからな。反対はしない」

「そ、そうだね。じゃあ、どこに行こうか」

「夏だもんねー。やっぱり海とかプールとか」

「そんなところに行ったら紫外線の影響で肌が…」

「一君、女の子みたいなこと言わないでくれるかな」


藤堂君のいないところで私たちの夏休み計画はどんどんと押し進められた。

海に行こうとか山に行こうとか、あまりにも受験生に似つかわしくない会話を繰り広げている私たち。


すると、だった。



「Aちゃん、夏休み海行くの?!」


私たちの会話の中に急に飛び込んできた、明るくて元気な声。


「え、きみ…誰?」


総司はその声の主を見て怪訝そうな表情をした。

私と斎藤君はその子と知り合いなので、反射的にその子の名前を口に出す。


「り、凛ちゃん!」

「千石…」


名前を呼ばれた凛ちゃんは、「おはよ!」と爽やかに笑った。

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設定タグ:薄桜鬼 , 夢小説 , 沖田総司   
作品ジャンル:恋愛
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - 応援してます (2020年12月26日 20時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
水城(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» こちらにもコメントくださりありがとうございます。励みになります。 (2020年12月26日 20時) (レス) id: 61fd283962 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 素敵です。 (2020年12月26日 13時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水城 | 作成日時:2020年12月20日 0時

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