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微笑む彼女-7 ページ19

side―沖田



「今日はごちそうさまでした。ご飯、とっても美味しかったです」

「あらあら、気に入ってもらえてよかったわ。また是非遊びに来てね」

「……沖田君。また、遊びに来なさい」

「はい…!機会があればまた是非お邪魔させてください」


Aの家で晩御飯を御馳走になって、その後しばらくAのご両親とAとで雑談して。

学校での僕とAはどうなんだとか、受験勉強はしっかりしているのかとか、そんな他愛もない話だったけれど楽しかった。

小父さんも小母さんも、また遊びに来ていいって言ってくれたし、とりあえずは嫌われなかったみたいで一安心かな。


Aはこのご両親に育てられたからこそ、こんなに優しい子に育ったんだね。

僕の両親はもういないけれど、A家を見ていると家族っていいものだなって、そう思った。


「それじゃあ、私、すぐそこまで総司を送ってくるね」


Aが両親にそう言って、二人で玄関を出る。


「今日はごめんね。なんだかすごく気を遣わせちゃったみたいで」

「そんなことないよ。すごく楽しかったし。家族ってすごくいいものだなぁって思ったよ」

「総司は一人暮らしだもんね。実家が恋しくなっちゃった?」

「ううん、僕の両親はもうとっくの昔に他界してるんだ。今は、僕の姉とその旦那さんの援助で学校に通ってる」

「…そうなんだ。なんか余計なこと聞いちゃったみたい」

「どうしてさ。もうとっくのとうに忘れちゃってることだからなんとも思ってないよ。ただ、僕もいつかA家みたいな幸せな家庭が持てたらなぁって…そう思っただけ」


そして、叶うならば、その相手がAだったらいい。

僕は心からそう思った。

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設定タグ:薄桜鬼 , 夢小説 , 沖田総司   
作品ジャンル:恋愛
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - 応援してます (2020年12月26日 20時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
水城(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» こちらにもコメントくださりありがとうございます。励みになります。 (2020年12月26日 20時) (レス) id: 61fd283962 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 素敵です。 (2020年12月26日 13時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水城 | 作成日時:2020年12月20日 0時

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