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伝える彼女-2 ページ2

「はぁぁぁぁぁ!」

「やぁーーーーっ!」


パシッパシッ

バシッバシッ


激しく交わされる竹刀の音が道場に響き渡る。

私は二人の気迫に、ただただ圧倒された。


「ふぇー……」


私は今、相当間抜けな顔をしていると思う。

好きな人の部活だっていうのに、私は剣道のことなんて全然知らなかった。

あ、いや…少しくらいなら知ってるとは思うんだけど、それでも決まり手のルールとかもよく分からない。

そんな私でさえもが息を飲んでしまうような緊迫した試合が、いま目の前で行われていた。

総司も斎藤君もすごい気合いの入りようで、その掛け声の大きさにも圧倒されてしまう。



「昨日とは随分と違う表情だな、総司」

「おかげさまでっ…ねっ!!」


私から素人の見解を言わせてもらうとすれば、総司が若干推しているように見えた。

それでも斎藤君は、総司が打ちこんでくる一太刀一太刀を丁寧に見切って防御していて、中々どちらも決まり手が入らない。


「そろそろ、守ってばかりいないで攻めてきたら?隙がなくて敵わないよ、相変わらずやりづらいよね!」

「俺からすれば、あんたのその傍若無人な攻めも充分にやりづらいがな…!」

「攻撃は最大の防御ってね!」



バシッバシッ!!



ピンと糸が張り詰めたような緊張感。

私はもちろん、審判の平助君も、二人から目を逸らせなかった。



「そろそろ…決めるよ…!」

「それはこちらの台詞だ…!」



バシンッ!!

竹刀が交わる大きな音がしたかと思うと、二人が打ち込んだのは一瞬だった。

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設定タグ:薄桜鬼 , 夢小説 , 沖田総司   
作品ジャンル:恋愛
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斎藤ようこちゃん(プロフ) - 応援してます (2020年12月26日 20時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)
水城(プロフ) - 斎藤ようこちゃんさん» こちらにもコメントくださりありがとうございます。励みになります。 (2020年12月26日 20時) (レス) id: 61fd283962 (このIDを非表示/違反報告)
斎藤ようこちゃん(プロフ) - 素敵です。 (2020年12月26日 13時) (レス) id: e53507092f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水城 | 作成日時:2020年12月20日 0時

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