日本一可愛い女子高生が世界進出するお話【ブルーロック】

8.意外と手が届くもの ページ8

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会場の中に入ったらそこには沢山の男子高校生がいた。吉良くんが「なーんか見たことある奴いるなぁ⋯」と言っていたので、日本サッカー界を担う男子高校生なのだろう。


ちらほら、「あれって結城Aじゃね？」「本物クソ可愛いじゃん‥‥‥」「俺話しかけようかな」とかいう声が聞こえてくる。




「Aちゃんって本当にミスコンのグランプリなんだな」

「潔くんは私のこと疑ってたの？ウケる」

「いや違うよ⋯。なんていうか、こんな俺には到底手の届かない人が身近にいるって不思議だなって思ってさ。ほら、吉良くんも⋯」

「自己意識低すぎでしょ。⋯意外とそういうのってね、手が届くもんなんだよ。私だってミスコンに出るまではただの一般人だったなわけだし」

「そういうモンなのかな⋯」




潔くんには分かってもらいたいな。ここに呼ばれている時点で、自分がそういう立場になる可能性があるっていうことを。


そんなことを考えていると急に部屋が暗くなり、前の舞台にスポットライトが当たって絵心が現れた。




「おめでとう、才能の原石共よ。
お前らは俺の独断と偏見で選ばれた優秀な18歳以下のストライカー、300名です」




独断と偏見って⋯⋯本当に適当な男だな。絵心だってちゃんと見極めて選んでいるはずなんだから、そう言えばいいのに。変な期待をもたせないようにしてるのかな⋯。




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