日本一可愛い女子高生が世界進出するお話【ブルーロック】

7.顔に出やすい潔くん ページ7

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私がミスコングランプリだと知った彼は、「すげー、やべー」とずっと言っている。


そういえば黒髪の彼は名前、なんて言うんだろう。マネージャーになることが決まってからサッカーについて少しは勉強したから、有名な吉良くんの名前は知っていた。




「よろしくね。えーと⋯⋯⋯お名前聞いてもいい？」

「潔世一って言います！高二です！」

「潔くんね、よろしく。高二だったら私たち3人タメだね」




その後3人で少しだけお話をして、吉良くんの「そろそろ時間だね」という声で会場に向かった。
建物の中に入ると、吉良くんは来ていたコートを脱いだ。




「やっぱり建物の中は暖かいね」

「うん、外は結構寒かったけどね」




そう言って苦笑する吉良くんを見て、彼がモテる理由が何となく分かった気がする。
話している人の目を見て相槌を打ち、人の話は否定しないで共感から入る。女子のエスコートも完璧だ。私も見習おうかな。




「あれ、ここっぽいな⋯⋯」

「だね、この部屋っぽい」




吉良くんがその部屋の扉を開ける。もらった書類に書いてあった部屋はここで間違いなさそうだ。


そしてさっきから私と吉良くんでしか会話をしていないので、不思議に思って潔くんの方を見ると、本人は何故か笑顔だった。




「⋯⋯嬉しいことでもあった？」

「え、俺そんなに顔に出てた⋯？」

「めっちゃ出てたよ」




潔くんは吉良くん(日本サッカー界の宝)に褒められたことが嬉しかったようだ。




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