日本一可愛い女子高生が世界進出するお話【ブルーロック】

23.恐怖の鬼ごっこ ページ24

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その後も絵心の長い長い話は続き、"鬼ごっこ"が始まった。ルールは至って簡単。136秒間ボールから逃げ回り、最後にボールを保持していた人が負けということ。


しかしこの鬼ごっこは遊びではなくて"入寮試験"。もしこの鬼ごっこの敗北者になったら、即刻フックオフ。すなわちこの施設から出ていくということだ。


そして、ブルーロックで敗れ帰るヤツはその先一生 日本代表に入る権利を失う、と絵心は淡々と説明した。この先一生⋯⋯つまり死ぬまで、ということ。




「⋯それは流石に可哀想ですよね？いくらなんでも日本代表の権利を剥奪は⋯⋯彼らはまだ高校生です。いくらなんでもやりすぎなんじゃないですか？」

「⋯Aちゃん。君は言ったよね？"このままじゃ日本がW杯で優勝するのは無理"と」




───「サッカーを全く知らない、未経験の私から言わせてもらうと、こんな国ならばW杯で優勝出来ないのは当たり前です」




「⋯た、確かに言いましたけど⋯！！」




絵心の正当な反論に為す術なく、私はみっともなく撃沈した。だってあの時は、まさかこんな対価があるとは知らずにいたんだもん。


まだ煮え切らない思いを胸にモワモワしていると、モニターからはザワザワと選手たちの話し声が聞こえたので、私も目を移す。




「⋯⋯日本代表入りできねぇ、ってなんだよ？！」

「ふざけんな！！！こんな施設に来るんじゃなかった！！」




頑張れ、才能の原石共よ。私は絵心からマイクを奪って自分の口に近付け、声を発していた。




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