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『え、、、小瀧、、くん?』


「Aやんな?せやろ?うわ、久しぶり!」


『ひ、久しぶり。偶然だね。』








彼はおしゃれな服装と少し短い茶髪に加えて、さらに背が伸びた気がする。

そんな彼は私の隣に座り、じーっと私を見つめる。








「…A、綺麗になったな。」


『え、あ、ありがとう。小瀧くんも相変わらずかっこいいよ。』








彼は少し苦笑いをした。








「小瀧くん、か。」


『え?』


「いや、そりゃそうやな………A、ごめん。」


『え、どうしたの、急に?』








まだ彼が実際私の目の前にいることがありえなくって、
いきなり謝ってくるからどうすればいいかわからない。







「俺、高校の時あんな風にAのこと振ってしもうてほんまごめん。」


『あー、そのこと?いや、どっちかと言うと私のお父さんが悪かったんだし、気にしないで。』


「それでも謝りたくって。俺アホやったからビビってもうてん……」








明らかにシュンってなった小瀧くん。

やっぱり服装が大人びてても、顔はまだべビーフェイスだ。









「…ずっと後悔しとる、Aと別れたこと。」









『、へ?…何言ってるの?』


「後悔しとる。別れるんやなかった。」


『…そ、そう思ってたんだ。』








知らなかった。

苦い思い出としか覚えてなかった小瀧くんが、そう思ってたとは。

後悔してるって……どう言う意味で言ってるの?








「せやから、こうやってまた会えたの俺めっちゃ嬉しい。同窓会とか来ーへんかったから、もう会えへんと思っとった。」








確かに、私は避けてた、そう言う集まり。

高校で特別仲良い友達は作れなかったし、小瀧くんみたいな苦い思い出が結構残ってるから。








「なぁ、連絡先交換せぇへん?俺久しぶりにAとじっくり話したい、な。」








そんな目で見ないでよ。

やっぱりこれは、そう言う意味なのかな?








『あのね、小瀧くん。実はね…』

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(プロフ) - 虹と嵐さん» 更新はちょっと遅くなるかもしれませんが、二人の未来の話、書きます!本編を最後まで読んでくださって本当にありがとうございました! (2018年3月25日 8時) (レス) id: 793a413963 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 七橋にさん» コメントありがとうございます!新婚旅行や二人の未来の話を書く予定です!楽しみにしてください! (2018年3月25日 8時) (レス) id: 793a413963 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ペン太郎さん» 感動したなんて、嬉しい言葉ありがとうございます!しげこたですね…いろいろとアイディアが浮かんできました。近頃新作出すかもしれないので楽しみにしてください。 (2018年3月25日 8時) (レス) id: 793a413963 (このIDを非表示/違反報告)
虹と嵐 - とても面白くて、最後はお父さんが認めてくれてよかった〜と思いました!もしよければその後を見てみたいと思いました!! (2018年3月23日 22時) (レス) id: f64e7eafe7 (このIDを非表示/違反報告)
七橋に - 結婚したその後の話がみたいです! (2018年3月21日 15時) (レス) id: 391a8c7176 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=kawaieri612  
作成日時:2018年2月19日 21時

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