婚約者VS父親 ２｜【赤・黄】

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黄ｓｉｄｅ






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「今度はシーちゃんの番です。ちゃんと飛べるかな？じゃあ行きますよ、」




「「「３」」」


「「「２」」」


「「「１」」」





ジャボーン





『うわ〜！すごい！』







目の前で泳ぐアザラシを見て興奮しとるA。

水族館に来た瞬間からいつもよりテンション高めではしゃいで、なかなかついていけへん。

もう４０過ぎとるおっさんが５歳児みたいにキョロキョロ歩き回る二人と同じペースでおられるわけないやろ。



少し座って休憩できると思って提案したアザラシショーでも二人はずっとそのまま。






「え〜、最後はシーちゃんとルーくんにはですね、リング投げに挑戦してもらいま〜す！この中にアザラシちゃん達とリング投げをしたいというお客様はいるでしょうか？」




「「「「「はーい〜」」」」」





背の高いショーのお兄さんがそう聞くと、周りのちびっこ達が一斉に手を挙げる。

う〜んと見回すお兄さん。何やらそいつはイケメンで、もうとっくに成人しとる女性達まで手を必死にあげとる。







「えっと、じゃあ、そこの赤い帽子をかぶっとる君と……そこの綺麗なお姉さん！」









こっちの方へと指をさすイケメン兄ちゃん。









『...え？もしかして...私？』



「そうです！青のパーカーを着とる綺麗なお姉さん！どうぞ、こちらへ。」









手を挙げてへんのに選ばれたから戸惑っとるA。






『え、これって行くしかないやつだよね？』






こっちこっちって誘われ、Aは仕方なくステージの方へ行った。






「はい、僕、お名前はなんですか？」



「大西流星です。」



「おー！流星くん！俺と名前一緒やな。お姉さんは？」



『あ、中間Aです。』







少し恥ずかしそうに答える。







＿＿っていうか近ない？二人の距離

５０→←４８

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