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黄side
「マスター、もう一杯。」
「かしこまりました。」
「ちょ、淳太くん、そろそろやめたほうがええで。」
「せんぱい!もう一杯!いきましょいきましょ!」
俺はまだ全然酔いが回ってこーへんけど
隣のこいつは二軒目でとうとう酔っ払い始めた。
さっきから先輩呼びがまた始まって、色々と質問してくる。
「先輩はたくあんが好きなんでしたっけ?」
「それが何。」
「いや、意外やな〜って。なんか、明太子が似合いそうっす。ビジュアル的に。」
「おい、喧嘩売っとんのか?」
ちゃいますちゃいます〜って言いながらフリフリ首を振る。
なんなん。
なんで俺がいじられることになっとんねん。
俺が潰すとか言ったんやけど、酔っとるからって唇が明太子とか…
やっぱ嫌い。
コイツ嫌い。
ちゃらん
「おい、重岡、ポケットから落ちたで、鍵。」
酔っ払い野郎は鍵を拾った照史の方を向くとパッと顔に窪みがでた。
「あ!あざっす!あぶねあぶね、これなかったら帰れへんとこやったっすわ。」
「そりゃよかった…って、なんなんこの変なストラップ?魚?ポケモン?」
キーホルダーにつけてあった少し色あせとるストラップを見て照史は言う。
「え、これの事ですか?マンボウです。知らないんすか?」
「いや、マンボウぐらい知っとるわ。それよりブッサイクな顔してんな、全然何かわからへんかった。笑」
「えー!?めっちゃかわいいですやん!!」
「どこがやねん。淳太もそう思うやんな?」
確かに顔がブニョっとしとるその青マンボウはとても売り物とは思えへんぐらいブサイク。
水族館のグッズってもっと可愛いかったんちゃうん?ぬいぐるみとか、でっかい目しとるやつとか。
「どこでそんなん売っとんねん。」
「このストラップAと一緒に三重の水族館へ行ったとき買ぉたんす。」
「三重?わざわざ三重まで水族館デートをしに行ったん?」
「Aがどうしても見たかったセイウチショーがあって。」
「うわ、出た水族館好きの娘。遺伝や遺伝。」
「あー!そういえば先輩も水族館が好きやとAが言ってました!今度3人で行きま-「行かへん。」
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鳥(プロフ) - 華緑さん» 華緑さん、コメントありがとうございます!面白いという感想をいただくとすごく嬉しくなりますし、パワーをもらいます!更新頑張るのでこれからもよろしくお願いします。 (2018年2月14日 5時) (レス) id: 5116593df8 (このIDを非表示/違反報告)
華緑 - 今日初めて読ませていただいて、めちゃくちゃ面白かったです!これからも更新楽しみにしています! (2018年2月14日 0時) (レス) id: d61c4e1111 (このIDを非表示/違反報告)
鳥(プロフ) - むにょさん» むにょさん、コメントありがとうございます!面白いと感じてもらって嬉しいです!このお話はもうちょっと続くと思うので、最後まで楽しんで読んでください!これからも更新頑張ります! (2018年2月5日 14時) (レス) id: 5116593df8 (このIDを非表示/違反報告)
むにょ(プロフ) - 今日、初めて読んだのですがとても面白いです!これからの更新楽しみにしています!! (2018年2月5日 13時) (レス) id: f982238095 (このIDを非表示/違反報告)
鳥(プロフ) - ルルモさん» ルルもさん、コメントありがとうございます!占ツクでは結婚にたどり着く小説が多いですが、その前の父親へのご挨拶などあまりないですよね。そう考えてたら、真っ先に過保護な淳太くんパパを思いつきました。笑 これからもよろしくお願いします! (2018年1月29日 20時) (レス) id: 3e3ec56362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鳥 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=kawaieri612
作成日時:2018年1月20日 3時