婚約者VS父親 ｜【赤・黄】

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赤ｓｉｄｅ



｀｀｀



「ちょ、なにいきなり。泣いとるん？なんで？」



『だって、レミちゃん、、ハネームーンせぇへんって。』



「は、ハネームーン？なんで？」



『レミ、、ちゃんな、小さい頃の夢はな？自分の、お父さんお母さん、みたい、にハネームーンはハワイに行くことなん…でもお金ないからいけへんって。』



「残念やな。」



『なんか、悲しくなってもうて。この世界はやっぱりお金でほとんどが決まるんやな。』



「しゃあないやん、そりゃ。そんな世界なんやから、何言っても変わらへん。その中で頑張っていくしかないやん。」



『うん。でもあの子ちょっと落ち込んどったから、なんか言ってあげたかったな。』



「今すぐにいかんとあかんってわけちゃうやろ？いつかの記念日に将来新しい家族と行けばええやん。その方が俺は楽しいと思うけど。」



『……そうやな……なんか、大ちゃん、今すごいこと言ったな。』



「言ったっけ？普通考えたら思いつくで？」



『言った言った！今から録音するからもっかい言って？後でレミちゃんに聞かせたるから。』



「そんなん自分の口で言ったれ。」



｀｀｀





あのあとほんまに録音させられたけど、次の日Aは完全に忘れとって「この音声何？」って聞いてきたから一生忘れられへん。




「リア充やからこそ思いつける。なんか悔しいな〜」



「桐山さんはそういうお相手とかいないんすか？」



「俺？俺結婚しとるで？子供も二人おるし。」



「え、桐山さんも十分リアルを充実しとるやないですか。」



「そうやな。俺もリア充かも。重岡はやっぱ今の彼女と結婚とか考えとるん？」



「はい、まぁ、しようなって一様…」



「え、プロポーズもうしたん？」



「しました。」



「え、やったら重岡たちが式キャンペーンの第1組になればええやん！」



「そうなれたらいいんすけどね。」



「なになに、なんか問題でもあるん？」



「問題っていうか、ちょっと、」






ガラガラ






「こんばんは、店長。」


「おう、淳太くん、いらっしゃい。照史はもうおるで。」


「お！淳太くん！やっときたな、こっちこっち！」







…皆様

今、なんと

「問題」が

黒いコートと手袋を脱ぎながら

現れました。

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