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お母さんは小さい頃、

自分の親が交通事故で亡くなってしまい、

ずっと叔母の幸代さんと暮らしていた。






幸代さんは、厳しくって、綺麗で、とてもせっかちな人だ。

私が生まれた頃はもう40歳になっていた彼女は、よく私の面倒を見てくれた。





お父さんが高校3年生の時は、

このまま大学に行かず、

おじいちゃんの会社に就職すると決めたから

勉強なんかすっぽかし、ずっと私の相手をしていた。




別にお金に困ってなかったし、

私のために必死にバイトとかしなきゃいけないってわけでもなかった。







だが高校を卒業した後、お父さんは仕事で忙しくなった。






だからそのお父さんが忙しかった1歳から5歳までの時期、私はほとんど幸代さんと一緒にいた。




小学校に入ってからは、

お父さんもやっと仕事に余裕を持ち、

早く家に帰れて一緒に晩御飯を食べるようになった。



いつも厳しい幸代さんに毎日のように叱られていたから、

最初の頃はお父さんとの生活が慣れなかった。






でもだんだん大きくなっていくと、お父さんもそれなりに厳しくなった。





 宿題はいつも晩御飯前に終わらせる。

 小学生の頃の門限は四時。中高は五時半。

 お菓子とジュースは特別な日だけ。

 テーブルマナーはきちんと守る。

 いつも、誰にでも礼儀正しく接する。




今思え返すと、よく育ったな、私。

厳しい門限のおかげで、私は友達とあまり遊べなかったし、

宿題や勉強でいっぱいいっぱいになり、友達を作る余裕すらなかった。

お菓子とジュースも滅多に食べられなかったため、

今では逆にあまりおかし食べたり、ジュースを飲んだりしたくない。







でも、そんな厳しいお父さんが門限を破ることやマナーの悪さよりも一番許せなかったことは、









_____彼氏ができることだった。

5→←3



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(プロフ) - 華緑さん» 華緑さん、コメントありがとうございます!面白いという感想をいただくとすごく嬉しくなりますし、パワーをもらいます!更新頑張るのでこれからもよろしくお願いします。 (2018年2月14日 5時) (レス) id: 5116593df8 (このIDを非表示/違反報告)
華緑 - 今日初めて読ませていただいて、めちゃくちゃ面白かったです!これからも更新楽しみにしています! (2018年2月14日 0時) (レス) id: d61c4e1111 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - むにょさん» むにょさん、コメントありがとうございます!面白いと感じてもらって嬉しいです!このお話はもうちょっと続くと思うので、最後まで楽しんで読んでください!これからも更新頑張ります! (2018年2月5日 14時) (レス) id: 5116593df8 (このIDを非表示/違反報告)
むにょ(プロフ) - 今日、初めて読んだのですがとても面白いです!これからの更新楽しみにしています!! (2018年2月5日 13時) (レス) id: f982238095 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ルルモさん» ルルもさん、コメントありがとうございます!占ツクでは結婚にたどり着く小説が多いですが、その前の父親へのご挨拶などあまりないですよね。そう考えてたら、真っ先に過保護な淳太くんパパを思いつきました。笑 これからもよろしくお願いします! (2018年1月29日 20時) (レス) id: 3e3ec56362 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=kawaieri612  
作成日時:2018年1月20日 3時

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