Unnatural love

監禁 木林 ページ10

あー
目覚めは最悪
必要最低限のものしかないこの部屋
外からしか開けられないドア
退屈とっても退屈
UDIは大丈夫かな

木林「おはようございます」

ルンルンな笑顔で入ってきた南雲

『お腹すいた』

木林「今日は、フレンチトーストですよ」

『ありがとう』

メリットは
ご飯が勝手に出てくる
服は無料
デメリットは
暇すぎる
UDIに行きたい

『ねぇ、南雲、UDI行きたいんだけど』

ピクリと肩を動かし立ち止まった
南雲

木林「なんで、ですか」

『仕事、しなきゃだし』

顔色をうかがいながら言うと

木林「私が養っているじゃないですか」

『そうだけど…』

ボソッと
皆に会いたいし
と言うと

木林「私はあなたのためにいっているんです」

と、怒りながら伝えている

『私のためなら外に出してよ』

木林「炎上等でもして晒されたらどうするんです？」

『時がたてばある程度おさまる』

木林「UDIや私の仕事は死に隣り合わせなんです」

『そうだけどさすがに何日も無断欠席なんか』

南雲はﾀﾞﾝと
壁を殴る
シーンとする最中
南雲が口を開いた

木林「いつあなたが私のもとに運ばれてくるか、いつあなたが亡くなるか」

今は南雲の話をきいていないと
キレるよな…

木林「大切な人が亡くなるのは嫌なんです」

と悲しく微笑む
私はその表情から目を離せなかった
そしたら南雲が私の顔を持ち上げ

木林「いつでも私がみていたら殺されることはないでしょう？」

ひとつ疑問に思った

『南雲が仕事に行ってるときは…？』

完全に閉じていない目を
こちらにむけ喉をならし

木林「今言いましたよ？いつでも見ていると」

『へ？』

木林「おや、もうこんな時間、もう私はいかなくては…脱走はやめてくださいね」

南雲は私の
頬にキスを落とし

木林「行ってきます、あとお休みのことは中堂さん、神倉さんにいっておりますので」

『え、南雲！』

ﾊﾞﾀﾝっと扉を閉じた音がしたあとに
ガチャンと鍵がしまる音がした
いつまでここにいなきゃいけないのだろう
私は始めて彼に恐怖を覚えた


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side木林

「次の標的はあなたの確率が高いんです…」

ドアごしに呟く
通知音が聞こえたので
確認すると
中堂さんから
〔今回のご遺体には1回目にマーキングでつけたあろう四角いあと、2回目に付けたのだろう羊のあとを掘り返されていた〕
〔また次の犠牲者だ〕

ごめんなさい
A…犯人が捕まるまでは…
ここにいないと…

季節 中堂→←伝言ゲーム 久部

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