Unnatural love

相方 宍戸 ページ37

今日もいつもどおり
宍戸さんとペアで仕事して
お疲れのところで
よくわかんない彼氏みたいなのにあって
それで一日が終わる
皆最初はよかったねなんて言うけど
今は大丈夫？辛くない？なんて
辛くないけど大丈夫じゃない
少し目元が熱くなってきて
ここで泣きたくないと思い顔を上にあげると
宍戸さんと目が合う
ビックリして顔をもとに戻す

『なん、ですか』

宍戸「それ、おめーの男からじゃねぇの？」

とスマホを指さし言う
新着メッセージがはいってて
ガードレールの所でってきてて

『ありがとうございます、宍戸さん』

宍戸「じゃぁな、相方ちゃん」

と言った宍戸さんを横切り
いつものガードレールへ行く
着いたけど目的の彼はいなくて
ガードレールにもたれ少し待つ

待ちはじめて約30分
もう指も真っ赤になってきた
すると後ろから手をさわられる
やっと来たか、と思い振り向くと
それは彼の手じゃなく
宍戸さんの手だった

『なにしてるんですか』

宍戸「いいやぁ、ついみかけたもんでなぁ」

『家逆じゃないですか』

宍戸「それより、お前の男は？」

『来てません、嘘だったんですかね…』

宍戸「悲しんでる顔ぶっさいくだなぁ」

うるさいです！って言おうとすると
頬をつかまれ

宍戸「笑ってるほうがお前にゃあ、似合ってるぞ」

と言われる
悲しいときに笑えるかよって思って
下を見続ける

宍戸「どうしても、そいつか？…俺じゃぁダメか」

と言われ
すっと抱き寄せられる
私も手を後ろにまわす
あぁ、なんだ、誰でもいいわけじゃないんだ、私この人から愛されたい、と思って
強く抱きしめる

『宍戸さんがいいです』

3分ぐらいして抱きしめられたあとに
彼が来て
ごめん！なんて言う彼からは
つけないような香水の匂いがプンプンして
そちらの人は？ってきかれて
どう言えばいいんだろうと考えていると
宍戸さんが私の顎をわしづかみにし
長く深く口づけた
彼は驚いた顔をして
ガードレールを一枚挟んだ向こうの宍戸さんは
いっこうに離そうとしない
ぐいっと押すとやっと離してくれて
ふわっと抱き抱えられ

宍戸「お前みてぇな男がこのガキみてられるわけねぇよ」

お前を黙らせられんのは俺だろ？
と聞かれるから、はい
としか答え
口がひらいたままの彼をおいて
宍戸さんにつれていかれる

『どこ行くんですか？』

宍戸「俺の家だよ、あの男の形に匂い全部とってやるから覚悟しとけよ？」

と言われた
もうどうでもいいやなんて思いながら
宍戸さんを抱きしめた

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