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「盛大に鳴ってたね、お腹」
「……聞こえちゃいましたか」
「まあね」
そう言ってガサゴソと袋を漁りながら私の隣に座った凪さんは、徐ろに中から1つメロンパンを取り出すとこちらに向かって差し出した。
「……え、いいですよ」
「お腹空いてるんでしょ。この前俺も貰ったしこれでおあいこって事で」
「……ありがとうございます」
パンを渡し、空になった手でアイスを開けて口に運ぶ様子からどうやら前回と違ってゲームを始めるつもりは無いらしい。
「……こんな時間に何してたんですか?」
「それだいぶこっちのセリフだけど」
「私はまぁ……考え事?」
「公園で?変わってるね」
凪さんには言われたくない気もするけど……と失礼なことを思いながらもあはは、と笑ってみる。
というかよく私に話しかけたな。
1度会っただけだし私のことなんか覚えても無さそうなのに。
「潔は一緒じゃないの?」
「用事があるそうで。」
「じゃあ考え事って潔のこと?」
「まあ、悩みの原因はそうですね」
「そ。」
ずずっと溶けたアイスを吸いながら随分と素っ気ない返事が返ってくる。
てっきり相談にでも乗ってくれるのかと思ったがそうでも無いらしい。
しかし私の周りで世一さんの事を1番知っているのはおそらく彼であるし、図々しいと自覚しながらも口は止まらなかった。
「凪さんは、世一さんが海外に行くかもしれないこと知ってました?」
「そりゃネットであれだけ言われてたら嫌でも知るけど」
……ネットか。
世一さんが遠ざけてたのもあるだろうけど盲点だった。
「パブサって大事ですね」
「……潔から聞いてなかったの」
「私には話せないみたいです」
思えば父の遠距離という言葉も今になってようやく理解できる。知らなかったのは私だけか。
「言わないだけでずっと、海外行くこと考えてたのかな」
「………」
「私サッカーの事も全然分かんないから……経済がどうとか言われても困るし」
「……え、何。悩みってお金のこと?」
「ぶっちゃけ世一さんってどんだけ稼ぐんですか?」
「え〜……そんなの俺も知らない。けどこの前潔が出た試合の経済効果はやばかったらしーね」
数千億とかだっけ、という言葉にもはや笑うしかない。よく今まで同棲してきたな私。
「そりゃ国も引き止めるわけか」
「国?……何の話?」
「……世一さんがやばいって話です」
うわ潔オタだ、と呆れたように彼が呟いて思わず吹き出した。何だそれ。
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YUY - 久しぶりに見たけどやっぱめちゃすち……🫶 (12月10日 1時) (
レス) @page43 id: 2b504e2cbc (このIDを非表示/違反報告)
放浪者の神の目になりたい(プロフ) - 潔くんの小説…！！ありがとうございます…応援してます…！！ (9月29日 22時) (レス) id: 8d6a7142fc (このIDを非表示/違反報告)
アアアアア？？！ - 凄く好きです! (9月8日 21時) (レス) @page25 id: fbc26f140f (このIDを非表示/違反報告)
りす(プロフ) - うわぁ、すっごく好きです、。めっちゃ気持ち悪い顔しながら見てます。めっちゃ好きなんで頑張ってください！ (8月22日 22時) (レス) @page42 id: 6cf6d64f42 (このIDを非表示/違反報告)
ＹＵＹ - んんんん気になるなあああ続きがあああすごくいいところで切ってくださる…あいらーびゅー… (5月7日 22時) (レス) @page37 id: 2b504e2cbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬川 | 作成日時：2023年2月5日 11時
