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「潔世一という名前だけで世界中の人が金をおとしていく。今が一番の"売り時"なんだよ」



無意識に手に力が入る。
世一さんがSPを避けていた理由が何となく分かった。



「でも最近は彼の事で良くないニュースが世間に出回っていてね。何でも海外に移転するだとか」

「………」

「君にはお願いがあって呼んだんだよ」



……大体話が見えた気がする。
この人が私に頼むことなんておそらく1つしかないだろう。



「分かるでしょ?潔君、随分君にお熱みたいだし。
彼さ、国の権利は君以外のことに使ってないんだよね。相当イカれてるよ」

「……私に彼を引き止めろってことですか」

「話が早くて助かるな。もちろん君にも相応のサポートはするつもりだよ」



やっぱり、この人は私をスペアに取る気だ。
世一さんが国の権利を捨てて海外へ行った時のために。

私は、彼の引き止め役に利用されたわけだ。



「悪い話でもないと思うよ?"女"として彼のご機嫌を取ってくれてれば良いだけだし。君ならそういう経験なくても潔君喜ぶでしょ」

「……は?」

「あー!もしかして君も既に彼の事気になってたりしない?それならもっと簡単に……」

「もう結構です」



思っていたよりも大きな声が出た。
自分を落ち着かせるためにも小さく息を吸って冷静を装う。


さっきまであんなに身構えていたのが馬鹿馬鹿しく思えてきた。



「彼をどうにかする権利は私には無いです。
要件なら直接潔さんに伝えた方が良いと思います」

「………君にしか出来ないことだから、」

「これ以上話があるなら私から彼に直接言います」



一刻も早くそこを離れたくて、最後に小さく礼をすると逃げるように車を降りた。

近くにあった公園まで全力で走りブランコに腰を下ろせば、安心したのかぐぅと大きくお腹が鳴り出す。
……そういえばお昼から何も食べてないな。


しかし世一さんのことを考えれば今はそれどころでもない。

さっきはあの人の失礼な物言いについ怒ったけど、話を聞く限り私も彼のサッカーを縛る要因になってるってことだし……


はぁ、と思わずため息が漏れ出た。



「……やっぱりお腹空いたな、」

「すごい音出てたもんね」

「!」



思わぬ返事に驚いて顔を上げる。



「…………凪さん、」

「こんばんは?」



そこにはコンビニの袋を抱えて小さく手を上げる彼の姿があった。

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YUY - 久しぶりに見たけどやっぱめちゃすち……🫶 (12月10日 1時) (レス) @page43 id: 2b504e2cbc (このIDを非表示/違反報告)
放浪者の神の目になりたい(プロフ) - 潔くんの小説…!!ありがとうございます…応援してます…!! (9月29日 22時) (レス) id: 8d6a7142fc (このIDを非表示/違反報告)
アアアアア??! - 凄く好きです! (9月8日 21時) (レス) @page25 id: fbc26f140f (このIDを非表示/違反報告)
りす(プロフ) - うわぁ、すっごく好きです、。めっちゃ気持ち悪い顔しながら見てます。めっちゃ好きなんで頑張ってください! (8月22日 22時) (レス) @page42 id: 6cf6d64f42 (このIDを非表示/違反報告)
YUY - んんんん気になるなあああ続きがあああすごくいいところで切ってくださる…あいらーびゅー… (5月7日 22時) (レス) @page37 id: 2b504e2cbc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瀬川 | 作成日時:2023年2月5日 11時

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