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その後、そのまま私の手をひいて車に乗り込む潔世一に抵抗することも無く、否、抵抗することもできずに彼に身を任せる。
2人が乗った途端に発進した車は気味が悪いほど乗り心地が良く、何だか落ち着かなかった。
まあ、落ち着かない1番の要因は他にあるのだけれど
「Aさんは何が好き?
和風?洋風?中華もいいよなあ〜」
「って朝からそれは重いか」と照れくさそうに笑う潔世一に私の心はどんどん重くなる。
車の中はこんなに広いのに私の隣にぴたりとくっついて離れないだけでなく、いつの間にか恋人繋ぎされている左手はまるで「逃がさない」と言われているかのようで怖くて顔を上げられない。
私たち初対面だよね?
どうしてわたしの名前を知ってるの?
目的は何?
聞きたいことはたくさんあるはずなのに何一つとして言い出せない自分が憎らしい。
「Aさん?」
「………は、い」
「……………考え事?」
「っあ………いや……
この車……どこに向かってるのかなー……って」
ずっと下を向いている私を不審に思ったのか、先程まで柔らかい雰囲気を出していたのが、突然声のトーンを変え、そこにわずかな怒りを感じて背筋が凍る。
「あー……
そういやなんの説明もしてなかったな」
「今向かってるのは俺たちの家だよ。
今日から新しくAさんが住むとこ」
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YUY - 久しぶりに見たけどやっぱめちゃすち……🫶 (12月10日 1時) (レス) @page43 id: 2b504e2cbc (このIDを非表示/違反報告)
放浪者の神の目になりたい(プロフ) - 潔くんの小説…!!ありがとうございます…応援してます…!! (9月29日 22時) (レス) id: 8d6a7142fc (このIDを非表示/違反報告)
アアアアア??! - 凄く好きです! (9月8日 21時) (レス) @page25 id: fbc26f140f (このIDを非表示/違反報告)
りす(プロフ) - うわぁ、すっごく好きです、。めっちゃ気持ち悪い顔しながら見てます。めっちゃ好きなんで頑張ってください! (8月22日 22時) (レス) @page42 id: 6cf6d64f42 (このIDを非表示/違反報告)
YUY - んんんん気になるなあああ続きがあああすごくいいところで切ってくださる…あいらーびゅー… (5月7日 22時) (レス) @page37 id: 2b504e2cbc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瀬川 | 作成日時:2023年2月5日 11時